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「日本ダッタン新ソバ祭り」に、三大新品種揃いぶみ

第十一回日本ダッタン新そば祭りが、9月14〜16日、サッポロさとらんど交流館(札幌市東区丘珠町)で開かれた。今回は九州の大分県豊後高田市からそば生産組合も出店し、祭りを盛り上げた。

 この新そば祭りは今回で連続開催11回を誇り、三店が屋内ホールで屋台を張った。常連の在札二店は石狩川河口部の長命庵の畑で収穫、同店の製粉所で挽いた満天きらり(ダッタンそば=札幌長命庵)と、深川市の畑で栽培し、多度志そば工房で製粉したレラノカオリ(普通そば=札幌手打ちそば愛好会)。それに九州から札幌祭初参加となる豊後高田市の北海T8(ダッタンそば=豊後高田そば生産組合)。長途遠征のお目見えだ。いずれもここ6年以内に実用登録され世にデビューした新品種である。農研機構北海道農研センターの調査によると(2011年)、ダッタンそばは全国で325haに増え、うち85%が北海道で、次いで長野県9%の規模。

 会場は札幌市の中心から車で40分程度の丘珠空港近く。生憎三日間とも雨に遭い、客入りはいまいちだったが、気温が高かったのが幸い。家族連れなどそば好きの客が新そばの風味を満喫した。親子そば打ち教室も盛況で、物販は15店程度。

 豊後高田勢は、8月末の幌加内世界そばフェスタにも初出店、道具を札幌に移動させてスタッフ14人は一たん空路帰郷。ダッタン新そば祭に合わせて再来道した。大半はベテラン農家であり、うち打ち手は市職員ら4人。普段は講習会で実技指導しているという。

 T8は色がかなり濃い。手打ちの細切りは、北海道よりかなり細い麺線の印象だ。玄そばを長野の製粉所で製粉させて、それほど濃くない長命庵の満天きらりとブレンドし、色の中和を試みた。加熱は土壌菌の滅菌効果もある。一行は一村一品で培った大分魂を秘めて、新そば祭りでの可能性などを探っていた。
(写真と文=渡辺克己)

       写真/ノボリも鮮やかに大分豊後高田の屋台=サッポロさとらんど交流館
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