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第3回課外講座「こそばを育てる林間学校」の報告です

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第3回課外講座「こそばを育てる林間学校」の報告です。
~2011年8月6~7日開催~

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 8月6日の夕方から、新潟県妙高市、燕(つばめ)温泉の旅館『花文』において、講座を開始。まず片山虎之介が「妙高の蕎麦食文化と幻の寺・宝蔵院」というお話をさせていただきました。
 続いて、妙高在来蕎麦生産振興組合の市村伊佐夫さんから、明日、播種する予定の、「こそば」の栽培についての注意事項を、お話しいただきました。
 受講生の方々は、メモをとりながら熱心に耳を傾け、次々に質問が出されました。
 その後、夕食の会場に移動。地元の食文化を生かした料理や蕎麦に舌鼓を打ったのです。

 食事の後は、今回の林間学校の目的のひとつである、「受講生同士の交流」をはかるため、受講生の方ひとりひとりに、ご自身の蕎麦とのかかわりあいについて、お話しいただきました。
 参加者の中には、お蕎麦屋さんもいらっしゃれば、ソバの栽培に実際にかかわっている方もおられます。また、地域起こしに力を注いでおられる方、蕎麦打ち教室を主催していらっしゃる方など、蕎麦への関わり方は、十人十色。それぞれの方の興味深いお話に、皆さん、聞き入り、時折、笑い声をあげながら、楽しい時間を過ごしました。

 さて、翌朝は、朝、6時に宿を出て、マイクロバスで畑に向かいました。
 きれいに耕され、ひとりひとりの分に区画された畑の土は、ふかふか。まさに理想のソバ畑です。この畑を目にした皆さんから、歓声が上がりました。

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 種蒔きの仕方を詳しく学んでから、いよいよ自分の畑に種蒔きです。誰の顔にも笑みが浮かんでいます。
 まずは、くるぶしまで沈み込む軟らかい土を、長靴で小刻みに踏んで、「うね」を作ります。そしてパラパラと種を播き、足で軽く土をかぶせます。皆さん、だいたい30分ほどで、種蒔きを終了。それなりの労働だったので、気持ちのいい汗をかきました。

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 そのころには朝日が上っていて、すっかり夏の暑さになっていました。ふたつの台風は、どこへ行ったのやら。奇跡的ともいえる天気の回復ぶりでした。「絶対、種蒔きをするぞ!」という皆さんの熱意が、雨雲を吹き飛ばしたに違いありません。

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それから宿に戻り、温泉につかって汗を流しました。朝食に、また蕎麦をいただき、10時ころには帰路についたのです。

 もっと温泉に入りたいという人たちは、そこから自由行動で、谷間にある無料の露天風呂をハシゴしました。

 妙高の地元の皆さんにご協力いただいたおかけで、すばらしい課外講座にすることができました。妙高の皆さん、ほんとうに、ありがとうございました !

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【受講生の方から頂戴した感想メールを一部、ご紹介します】

【Tさん】
妙高での林間学校、とても有意義な二日間でした。
T君とも車の中で話していたんですが、林間学校に参加して本当によかったと思っています。
自分のソバ畑を持てるなんて、夢にも思っていませんでしたから。
それに、林間学校で知り合った方は、皆さんいい方ばかりでした。
これからも蕎麦仲間として、長くお付き合いしていきたいと思っています。

食べ歩きサイトの『蕎麦人』さんとも、お近づきになれました。
今度、新潟に行く機会があれば、ぜひ蕎麦屋さんに連れて行ってもらおうと思っています。

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畑のお世話をしてくださった妙高在来蕎麦振興組合の石野さん、とてもいい方ですね!
荒れ地を拓いて畑の準備をしてくださったんですね。感謝です!!
蕎麦Web検定大学を受講して、人生が豊かになってきました。
ありがとうございます。

ところで、片山さん、妙高での林間学校(ソバ栽培の体験学習)は、今年限りの企画ですか?
私の願いですが、蕎麦Web検定大学の課外講座の年間計画の一つに位置づけてほしいんです。
「毎年8月には妙高でソバの種まきをし、11月には刈り取りをする。」
年に一回は、必ず妙高を訪れる!私にとっては、すごく魅力的な企画です!
蕎麦Web検定大学が、妙高の在来種を栽培しているって、素敵なことだと思います。
地元の方に「おんぶにだっこ」になりますが、そのうち本気で栽培活動に・・なんて人も出てくるかもしれません(笑)。

関西での課外講座の開催も楽しみにしています。
まずは、お礼まで。


【Tさん】
はるばる妙高までの、ソバの種を蒔く旅、本当にお世話になりありがとうございました。

出かける前から企画や手配でお忙しくされてたろうと思ってましたが、ハプニングもひとつならず、ふたつも・・・さぞかしお疲れになりましたでしょう(笑)

当日はみなさんの心掛けも、相当に良かったと見え、とびきりのお天気に恵まれましたので、もう他のことは全部OK !・・・と思えました。
可能ならば、どうぞこれからでもゆっくり、お身体、休めてくださいませ。

さて、ここからはちょっと旅の感想を・・・

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ソバ畑は相当奥深い山の中でしたが、ここが片山さんの、こそば栽培にかける熱意の地だったと知り、とても感激しました。
ほとんど素人な私たちに上等な畑を使わせていただけたこと、とてもうれしかったです。
土を吟味しロケーションを選りすぐっても、それでも農作業は自然に寄り添いながらの仕事なので、種を蒔きながら、また帰りの電車の中でも、せめて無事に花をつけてほしいと祈るような気持ちでした。どんな結果になるのかとても楽しみにしてます。

また私たちの蕎麦に関する活動が、地域の活性化に一役買うことができるかもしれないという地元の方の希望があることにも改めて気づかされました。 
美味しいお蕎麦を求めてブームのようなものがありますが、片山さんの講義も含め、蕎麦は歴史と土地に根付きながら時代を超えてきたのだと、実感することができました。私たちには他にどんなことが出来るのだろうかとも思います。

旅は一泊でもできると、いろんな話やら情報交換ができて、楽しさが増しますね。またこんな課外授業があったらいいなと思います。これからも蕎麦Web検定大学で勉強を重ねて行きたいと思います。
いろいろありがとうございました。

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【兵庫県神戸市 Tさん】
妙高の写真第二弾、ありがとうございます。
写真をみて感動しました。 
めちゃくちゃうれしいです。 
蕎麦は、収穫まで75日と聞いてはいますが、もうこんなになってるんですね。
びっくりしてます。

でも同じ山の畑で、同じ日に、同じ袋から取り出した種を蒔いたのに、緑になってきているところと、そうでないところがあるのはなぜなのか?不思議やねって家内とも話をしてました。
これが自然を相手にしている難しさなんでしょうか?

写真を送っていただくたびに、見に行きたくなってます。
すぐにでも行ける場所だったら、毎週のように見に行ってるかもわかりません。
収穫時期がほんとに楽しみです。
いつもありがとうございます。
                             
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【Hさん】
おはようございます。
蕎麦人さんが撮影してくださったそうですが、写真をありがとうございました。
蕎麦人さんはフットワーク軽いですね~。
おかげでスクスクと育つ様子がわかって嬉しく思っています。
(私が見に行ったのでは、貝割れとして食べてしまうかも。)

私のブログに林間学校のことを書き、お送りいただいた写真のいくつかをアップさせていただきました。
後で気がつくとWebをwebにしてます。すみません。

先週は「たまき庵」「丸富」「照久庵」と、少々の遠出でした。
「あなざわ」は定休日とぶつかって残念ながら行けませんでした。
次回のチャンスを狙います!

そろそろ真面目に仕事もしないと、蕎麦&ボランティアと心中する羽目になるぞ、と天から声が聞こえてきてる今日この頃です。

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【Aさん】
感激・・・!
気になって気になっていました。
実は誤摩化した訳ではないのですが、手のひらに少々残った蕎麦の種を、家に帰って我が家の小さな畑に蒔きました。
妙高の蕎麦との同時進行で、比べてみたかったのです。
ところが我が家の畑は、4日たって小さな芽がひとつ出ただけ。
ここ上田市は瀬戸内海と同じくらいの降水量で、雨の少ないところです。播種してから雨は降っていません。
心配のあまり、我慢できずに、2日前から人工霧下と称して朝霧のように水を掛け、様子をみていたところでした。
本日盆明け、仕事始めでパソコンを開くと、メールに《芽が出ました》の文字。
オウ本家本元は大丈夫か。ホッ・・。
やはり妙高の地は、栽培に適しているのでしょう。収穫が楽しみです。

林間学校 とても新鮮で有意義な時間、体験をありがとうございました。
そして撮られた本人が言うのもなんですが、私のステキな写真、ありがとうございます。

蕎麦人さんの現地写真も大変ありがたく、何より安堵しました。

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【Sさん】
林間学校お世話になりました。
芽が無事に出たのでホッとしました。
このまま順調に育っていくと嬉しいです。
あの畑のふかふかした土の感触を今でも覚えています。色々として頂きありがたいです。

今年の盆は県外旅行に行かなかった代わりに少し食で贅沢をと寿司屋に行きました。
カウンターが空いていなかったので部屋に案内され寿司をパクリ。
美味しいが、なんか前に食べた時のときの感動が無い。
前に握ってもらった人を覚えていたのでその人にひとつ握ってもらいたいと店員に
「すだちと塩でひと加えしたえんがわを・・・」
すると美味しい! 同じ店なのに握る寿司職人によって全然美味しさが違う。
この方のシャリは小ぶりでふんわり。口の中でネタとシャリが解ける感じで美味しいです。
職人の仕事を味わえた良い体験でした。

良いネタと良い寿司職人。良いそば粉と良いそば職人。
寿司にしろ、蕎麦にしろ職人技が光りますね。

『蕎麦Web検定大学』のおかげで良い畑、良い種で栽培させて頂き、こそば亭で作ってもらえる。
幸せで感謝いっぱいです。
あぁ、秋が待ち遠しいです。。。

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