標高700mほどの山間の里に「茶禅一」はあります。
豊橋から飯田へ抜ける国道151号線沿いの町から更に車で15分程山道を登ります
美しい朝霧が立つ里としても知られる山上の蕎麦屋はまさに「雲上の蕎麦屋」です
店の前から見下ろすと茶畑が見えます。
この地区は御園といい伊勢神宮の領地であったそうで、伊勢神宮に納める
お茶の栽培地でした。
いまも続く製茶業の閑期にできる仕事として蕎麦屋を7年前に開業。
最近でも雑誌「大人の名古屋」に車で行く郊外グルメの店として紹介され、
土日はおひとり様ざるそば1枚までと制限するほどのにぎわいぶり。
実は、開店後間もなくに蕎麦屋帳にHP掲載依頼のメールをいただきこれが、
お店からの掲載依頼第一号だったのです。
今日は、平日限定の「ざるそば二種もり」と天ぷらの盛り合わせをお願いしました。
天ぷらは大好きなのでたいていのお店で注文します、
まず、天ぷら盛り合わせ、塩でいただきます。
どうも写真が下手でおいしく見えませんね。
かぼちゃや茄子などの野菜と「ヤマメの稚魚」だそうです。
ヤマメは初めてでしたがどれもおいしく、食べられました。
結構ボリュームがあっておとく感があります。
田舎です。
ニ八の蕎麦は細いのに噛むとこたえがあってすっと切れます。
東京流の蕎麦でしょうか。江戸東京そばの会で勉強されたそうです。
陶製の器の上にざるがのせてあります。薬味は葱、大根おろし、すりおろし山葵です。
汁は辛めで量も多くはありません。
山葵をそえて啜ると汁はつけなくてもおいしいです。
細打ちで腰がありのど越しもすっきり、人気があるのも頷けます。
田舎を食べ終わったところで茶そばが運ばれてきます。
ここの茶そばは抹茶ではなく、煎茶を粉末にして練りこむのだそうです。
煎茶を使うことで「お茶の風味が強くなる」からだそうです。
煎茶はもちろん自家製です。
噛むと蕎麦の風味と一緒にほんのりとお茶の甘味と苦味が感じられます。
最後は蕎麦湯です。とろりとした一番いいタイミングの蕎麦湯でした。
この辺りは「花祭りの里」として知られ、テレビなどでも紹介されています・
豊橋と飯田を結ぶJR飯田線の東栄駅から町営バスでも行けます。
これからも楽しみなお店です。