「日本蕎麦伝統技能保持者 段位認定制度」では、信州蕎麦、戸隠蕎麦など、各地それぞれの郷土蕎麦の打ち方で、段位認定会を開催します。
今に伝わる蕎麦の打ち方として、最も歴史のある技法は「一本棒、丸延し」の技術です。
この伝統が今も残る、代表的な蕎麦処は、信州・戸隠。ここには多くの蕎麦屋さんが軒を連ねていますが、その多くは伝統の技、「一本棒、丸延し」で蕎麦を打っています。
蕎麦好きの方なら、ご存知のように、戸隠は日本一とうたわれる蕎麦処。なぜなら、この地は、修験道の聖地として栄え、日本中から訪れる参拝客に、すばらしい手打ち蕎麦がふるまわれたのです。
そのおいしさが忘れられず、参拝客は、故郷に帰って戸隠蕎麦のおいしさを、皆に伝えたのです。
戸隠蕎麦がおいしい理由は、まず、材料の良さにあります。
長野県と新潟県の県境付近の、戸隠、黒姫、妙高山麓は、昔から日本屈指の、おいしい蕎麦が育つところとして知られています。
戸隠蕎麦がおいしいのは、こうした環境で育てられた蕎麦が高品質であることが、まず第一の理由です。
そして、さらに大切なのが、この地に育まれ、伝えられてきた、伝統の食文化の存在です。
愛する家族や仲間に、おいしい蕎麦を食べさせたいという、多くの人の思いが積み重なって、戸隠の蕎麦打ちの技術を磨き上げ、山深いこの地を、日本一の蕎麦処に押し上げたのです。
『蕎麦Web』では、この戸隠の地で、地元の方々と力を合わせて、「一本棒、丸延し」という、郷土蕎麦の打ち方による段位認定会を行います。
来年も開催する認定会にむけて、東京と長野に稽古場を設けて、伝統の蕎麦打ち技術を守る活動をしていますので、どうぞご参加ください。
この段位認定制度の名称は、「日本蕎麦伝統技能保持者」認定制度といいます。
認定会で合格すると、「日本蕎麦伝統技能保持者」の級位、段位が認定されます。
「日本蕎麦伝統技能保持者 認定制度」の詳細は、『日本蕎麦保存会jp』をご覧ください。