美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　
　この店に来るのは3回目。何度食しても、印象に残っている。その名は「口福」。店名の如く、そばを食すると口が幸せになる満足感。 

　この店は、愛知県岡崎市の住宅街にたっていた。建物はシンプルでありながら、入口・ドア・窓・手すりと一つ一つがこだわっていた。こだわりはこれだけではなかった。はし、食事空間。
　12時過ぎに中に入ると、席は満席ではあったが、少ししたらすぐに席に通された。合席ではあったが、ゆったりと座ることができた。 

　今回頼んだメニューは、お昼のランチ。ランチのそばは二八そばで、天丼、漬物、昆布、ヒジキ、デザートとついていた。本日のそばは群馬県産であった。
　しばらくすると、ランチが運ばれてきて、まずは、そばをそのまま食する。そばの風味があって、のど越しが良い。そして、本枯節のもりつゆにつけてずるずるっと。もりつゆもよい。

　薬味は、わさび、ネギ、そして山椒のきいた七味唐辛子。それぞれの食材は、こだわりにこだわった結果の結晶であった。そして、こだわりは、まだまだ続く。天ぷらのえび、天ぷら油、食事空間、はしと、ご主人のこだわりが伝わってきた。 

　口から幸せになるひと時でした。また、近くに伺ったときにはお邪魔させていただきます。