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かんだやぶそば(千代田区)(東京都

歴史と伝統を受け継いできた江戸そば 「かんだやぶそば」(千代田区)
レポート提出者:蜜柑きりさん

ogawa kandayabu01.jpg 蕎麦鑑定士のテキストにも度々登場した「かんだやぶそば」。火災による消失前に一度訪れ、店の雰囲気や出された蕎麦の記憶がまだ鮮明に残っているお店に再建後初めて訪れました。 

 回りを高層ビルに囲まれた中、木々が生い茂った小さな森のような外観でこの場所だけ異なる時間が流れているかのようです。入口の看板や灯篭など、以前と変わらないものが残っており、うれしくなって思わず写真を撮ってしまいました。

ogawa kandayabu02.jpg 広い店内は全体が良く見渡せる、フラットな椅子・テーブルの配置となっています。趣という点から見れば少し残念ですが、花番の女性たちが常にお客様に目を配りやすい配置という事ではないでしょうか。大勢のお客様と独特の節回しの注文を通す花番や女将の声で店内は活気に溢れ、昔ながらの「かんだやぶそば」の雰囲気を醸しています。

 ogawa kandayabu03.jpgメニューの中から「せいろうそば」と「そば寿司」を注文しました。かんだやぶそば独自の緑がかった細身のつややかなおそばです。香りはそれ程感じませんが、するっとした喉越しで何枚でも食べられそうです。出汁は醤油のきりっとした辛汁で後から甘みが口の中に残ります。そば寿司は初めて頼みましたが卵と甘く煮込んだ椎茸、かんぴょうの素朴な味わいで、驚いたことに口の中でそば11本の存在を感じるものでした。

 ここ「かんだやぶそば」は敷居の高さを感じる店ではありません。お蕎麦も非常にオーソドックスなものだと思います。それでも1階だけで77席もあるお客様の注文を待たせる事無く、常に美味しい状態で昔から変わらない味で提供し、そのために大勢の花番や厨房で働く人たちがいる。

 ogawa kandayabu04.jpg新しく建てた店には、室内ですが店内と別れた場所に待合や喫煙室、清潔なお手洗いがレイアウトされている。お客様の事を考え、当たり前の事をきちんと長年続けてきたことが、この店の歴史となり伝統として受け継がれているのだと感じました。建物は新しくなりましたが、店に一歩入ると以前と変わらない「かんだやぶそば」を感じる事が出来ました。

店名かんだやぶそば(千代田区)
電話番号03-3251-0287
住所東京都千代田区神田淡路町2-10
アクセスJR御茶ノ水駅 聖橋口徒歩5分
営業時間11:30~ラストオーダー20:00
定休日水曜日
平均的な予算(昼)¥1,000~2,000-
平均的な予算(夜)
予約
クレジットカード不明
個室
席数1階77席 2階 20席
駐車場
禁煙禁煙
アルコール
ホームページhttp://www.yabusoba.net/
35.6971278,139.76838299999997

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