近年会社をリタイア―して時間にゆとりができたこともあって、以前に訪れ何か記憶に残っているお店の再訪をけっこう続けています。
このお店もその1軒で市街地ですが、地下鉄沿線から少しだけ離れた所にあります。店は大きな通り沿いにあり2階建てのどちらかというと普通の食べ物屋さん的なたたずまいですが、2か所に掲げられたシンプルで小洒落た店の看板がそれだけの店ではないことを予感させます。
中へ入ると、まず6人掛けのカウンターが目に入り、そのうしろに4人掛けのテーブル2卓とやや奥に2~3人掛けの小さなカウンターがあるだけで少し手狭な印象を受けます。
しかし、カウンターの前にしつらえた小さな棚に20くらいはあるでしょうか蕎麦猪口が横にずらりと並べられ、壁にはキープ用のボトルの収まった棚と上の方には銘酒の大きな空瓶を並べて飾った棚もあり、またカウンター横には中部地方を中心とした12種の銘酒メニューを並べた小さな黒板も掲げられていて、1階の空間だけでうまい蕎麦とお酒が楽しめる店の雰囲気を醸し出しており、しかも意外と落ち着いた雰囲気さえ感じさせます。
この日は、天ざるそば(1680円)を注文しました。蕎麦はやや茶色がかった普通の太さの二八で、最初塩を少し振って食べましたが、箸に取った時点でプリッとした弾力のある様子がうかがえ、コシがあって噛み切りもよく、噛みしめていくと今度はもっちりとした感触とともに蕎麦の濃厚な味わいが拡がり、食べ応えがありました。
辛汁は少し甘みを感じるまとまったおとなしい味わいですが、口の中で転がすと鰹の風味が湧き上がり,蕎麦ともよく絡まっておいしいかったです。
ついつい、ざるをもう1枚注文してしまいました。
天ぷらも、海老2尾と野菜天に加えて白魚のかき揚げと、小ぶりですがカキまでついてきて大満足でした。
この日は平日で、混む昼時をはずして行きましたが、1000円程度の丼を中心としたランチメニューも多く、単品の蕎麦メニューの方ももちろん一連のメニューが揃っていますが、高くても鴨なんばん値段止まりで庶民的です。
そば前の定番的メニューが12種類ほど(生湯葉・鴨塩焼きも有ります)と鍋物や蕎麦会席もあり、夜は地元の人や馴染み客が銘酒と楽しむ蕎麦居酒屋になっていると想像されます。
おかみさんと二言三言言葉を交わしましたが気取らず控えめな態度で、カウンターの正面のやや奥まった所にある調理場でどっしりと構えた貫禄のあるご主人とほほえましい好一対でした。
店名 | いけ善(名古屋市) |
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電話番号 | 052-731-0250 |
住所 | 愛知県名古屋市千種区千種1-21-1 |
アクセス | 地下鉄東山線「千種」駅から南西方向(JR線沿い)に700m(徒歩10分)飯田街道沿い |
営業時間 | 11:30~14:30 17:00~22:00(LO) |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1000~1500 |
平均的な予算(夜) | 1500~3000 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不明 |
個室 | なし |
席数 | (1F) カウンター8~9席・テーブル2卓(8席)(2F)不明 |
駐車場 | 8台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有り |
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