美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　このお店は十割蕎麦のみを用意して、且つ自家製粉、つまり自店で玄そばや抜きを製粉している数少ないお店の一つで、一日に仕込める量に限りのある売り切れ次第終了のお店です。立地は長久手の「ござらっせ」というお風呂屋さんの裏手ですが、通りには面してして、「自家製粉　十割蕎麦」の看板で判ります。
　新そばのちらしが窓に張ってありました。看板メニューはいつものものに加えて、「おばんざい」メニューが増えていました。
　
　このお店の基本は、所謂「挽きぐるみ」のもり十割そばで玄そばを自家製粉した黒いそばと、そば殻を取った抜きを製粉した白いそばがありますが、今日は白いそばを注文しました。 ただ白いそばといっても完全な抜きではなく少し殻が入っていたのか黒っぽかったです。
　蕎麦は北海道十勝産とのこと。おそばはしっかりと水切りがしてあり、角が立っています。
　正直、新そば会でいただいたお蕎麦の色と比べると、緑というか鶯色は薄かったのですが、新そばの味や香りは十分にあり、食感も申し分ありませんでした。
　辛汁は少し節の味を感じましたが、そばをつけて口に入れると不思議に節の味が消えて蕎麦とうまくマッチングしていました。