美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　今年は９月に入って雨の日や曇りの日が多くて日照時間が少ない日々が続いた。本日も天気予報は曇りなのに一転し、太陽がギラギラの真夏日が帰ってきたような暑い日になってしまった。

　流石に冷たくて美味しい蕎麦が食べたくなり、千葉の新茂原にある「蕎麦さとう」が美味しいと聞きつけ行ってみた。

　お店の玄関には看板が出ていて、吟挽き蕎麦は福井の大野在来種と表記され目を引いた。カウンター席に座り、早速メニューを見て、紫蘇入りの変わり蕎麦があったので、大野在来種の吟挽き蕎麦も食べてみたくなり、差額を出しても、それぞれの良いとこ取りをしてみたくなり、その二色蕎麦を注文した。

並蕎麦は、自家製麺により独自ブレンドで喉越しを考慮して七割で打っているそうです。吟挽き蕎麦は、福井のほかに北海道、茨城、山形、会津などの良質な石臼挽きで、十割から八割でその蕎麦粉に適した香り風味を楽しめるように打っているそうです。

　変わり蕎麦は、更科粉で季節ごとの色や香りをお楽しみるようにしているそうで、今夏は紫蘇でした。秋から冬は柚子、冬は新そば粗挽き、春は桜だそうで、此れからもいろいろな蕎麦を食べられるのが楽しめそうである。

　店内はコの字型のカウンター席とテーブル席がセパレートされ、落ち着いた雰囲気である。大野在来の吟挽き蕎麦は、細めで大野在来の香りと甘みを十分楽しむことができた。一方、紫蘇入れ蕎麦は、紫蘇の香りが噛んだら口中に広がり、清涼感を感じられ、暑い夏には持って来いとばかりにあっと言う間に食してしまった。

　店内の壁に「元気」と書いた色紙が飾られており、美味しい蕎麦を食べ終わったら、この言葉通りに元気をいただいた気がした。　また美味しい蕎麦を食べ元気を貰いに来ようと心に決めた。