美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　　
BTSプロンポン駅周辺は、タイでも一番日本人が多く住む町です。日本食材を売るスーパー、和食店が軒を並べ、周りのコンドミニアムは、日本人居住率90％以上と言われるところも。そんな街並を歩いていると、「そば処　仁八」の看板があります。このお店、昼間は、お蕎麦屋さん、夜は居酒屋さんとして営業しています。

 「店内の雰囲気」　雨の日の夜に訪れたこともあるのでしょうか。駐車場から見る店内は、薄暗い感じがしました。店内に入ると、木製の机が並び、日本の居酒屋さんそのものです。平日の夜でしたので、私たち以外のお客様は、すべて日本人男性グループ。「夜は、居酒屋さん」という噂は本当でした。お子様が食べられるような「つくね」「天ぷら」などもあるので、休日にはご家族での利用も多いそうです。

 「お料理」　メニュー選び：「夜は居酒屋さん」というだけに、酒の肴 メニューが豊富ですが、「そば処　仁八」ですから、蕎麦メニューも豊富です。温かいお蕎麦、冷たいお蕎麦、それぞれ20種類近くあります。お蕎麦の種類は、二八そばと中華そば。ただ中華そばを選べるのは、豚めんなど数種類のメニューのみです。この日は冷たいお蕎麦のメニューから「鴨せいろそば」を注文。

 麺：せいろに盛られた麺は、細めに切った、角がしっかりしたとてもきれいな麺です。麺だけ食べてみると、細いながらもコシもあります。少し蕎麦の香りが弱いのが残念ですが、ツルツルと喉越しがいい麺です。

 つゆ：このお店では、冷たいお蕎麦を注文すると、必ず２種類の蕎麦つゆが出てきます。私は、「鴨せいろ」を注文しましたので、１）鴨肉と葱が入ったつけ汁と２）一般的な蕎麦つゆです。なめこざる蕎麦やとろろざる蕎麦などを注文すると、 １）蕎麦つゆに、２）けんちん汁のようにお野菜が入ったお椀が出て来ます。蕎麦つゆは、冷たく、けんちん汁や鴨肉がはいったものは、湯気がたつほど温かいものです。

まずは、鴨肉が入った蕎麦つゆで、頂きます。細い麺にそばつゆが馴染んでとても美味しいです。少し甘めの味つけですが、よく煮込まれてつゆがまろやかになっています。蕎麦つゆだけ頂くには、濃いですが、濃い味がお好きな方でしたら、十分に美味しく頂ける濃さだと思います。

次は、普通の蕎麦つゆ。刻み白葱とわさびが添えられています。よく冷えた蕎麦つゆです。この蕎麦つゆも、味がまろやかになるまで、煮込まれていて、とげのない味です。そして、お蕎麦とは、この普通の蕎麦つゆの方が相性がいいように思いました。

 そば湯：最後に出てきた蕎麦湯は、サラサラで透明に近いものでした。コクのある蕎麦湯が好きな私には、ちょっと物足りなかったです。

【写真の説明】

1)   鴨せいろ蕎麦。２種類の蕎麦つゆが出されます。手前の黒いお汁が鴨のつゆ。葱とわさびの下に、蕎麦つゆがあります。

2)  せいろ蕎麦。