美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

海外での本格的な手打ちそばは珍しく、紹介させて頂きます。

ムスタン群ツクチェ村は富山県利賀村とはそばによる交流があります。

ホテル・サンセトビューでは長野県戸隠でそば技術を習得してネパールで本格的な蕎麦店を経営しています。

玄蕎麦は現地産（ネパール・ツクチェ村）標高２５００ｍ～３０００ｍの高地で栽培された夏蕎麦の普通そばです。現地はアンナプルナとダウラギリの谷筋の高地で断案畑で産する玄蕎麦です。谷筋の水車で直径１ｍ程度の石臼で挽かれたそば粉です。

ネパール食として食べるダンゴ汁の様にして食するのが大半です。

そば粉は大きな粒子で、日本そばに決して適したそば粉では有りません。繋ぎに小麦粉を使い外―３（そば粉１０に対して３の割合）を湯ごねで蕎麦を打ちます。

１． ３Ｋｇを水回し戸隠流に丸のししてそばを打ちます。そば打ち技術も有段者なみの実力の持ち主で有りました。

そば汁も日本からカツを節・醤油を取り寄せ本格的な日本蕎麦に徹しています。そば汁は江戸好みのからみの強い蕎麦汁です。

湯がきたてのざるそばは、日本で食するざるそばと遜色ない食感です。

のど越しもそれなりの食感です。玄蕎麦からの挽きぐるみで黒味の強い田舎蕎麦です。日本蕎麦として充分通づるそばの仕上がりでした。