2013年5月連休の3日間は本場の越前蕎麦の食べ歩きをすることにした。合計7軒の味を知ることが出来たので報告したい。
東京での日本橋の御清水庵、神楽坂の九頭龍そばを食した時、本場の越前蕎麦を食したいと思ったのが動機となっている。
小松空港から特急バスで福井駅へ。JRに乗り換えて武生駅へ。
駅前は、連休だが人通りは少ない。目ざす御清水庵周辺のみ人の出入りが
見える。店の表は落ち着いたおいしいそば屋さんという雰囲気である。 13時30分なので空いている頃かと思ったが店内はほぼ満席に近い。店内も御清水庵というだけあり大きな石の中に水が入り瑞々しさをかもし出している。
福井大野地区・河合地区の蕎麦粉をブレンドし10割外1で打つ蕎麦である。お盆には、陶器の皿(そば鉢)に入っている蕎麦と、蕎麦猪口に入ったそば汁の中に大根おろしがたっぷり入り溶け込んでいる。蕎麦汁の色は、大根おろしの方が多いようだ。薄い醤油の色はわずかである。もう一つの蕎麦猪口には蕎麦湯がすでに入り蕎麦と汁の脇に添えられている。小皿には刻まれた青ネギと鰹節がある。丁寧な食べ方の説明があった。
まず大根おろしの入った汁を蕎麦にかけ、ついで青ネギと鰹節を蕎麦にかけよく混ぜて食べると言う。少し大根が辛いようであれば蕎麦湯も入れて下さいと言われる。
蕎麦の色はやや濃いめの茶系色。太さも2ミリはある。硬さもあるが1本1本の歯ごたえは比較的ソフトに感じる。しかし、蕎麦によく絡まった大根の汁がとても辛い。これが本場の越前蕎麦と自覚した。若店主が言うには辛み大根は少量使っているだけでほとんど青首大根の辛さですと言う。近くの農園で作っている大根ですと。大盛りのおろし蕎麦を食したが700円。普通は550円でとても低価格である。食前に「きび団子」1個が出て、これは冷たい蕎麦の前に暖かいきび団子を食べてもらうのもよし、蕎麦が終わった後で辛みと甘さで中和するのもよいと話される。名店の暖かい気持ちが伝わった。
店名の由来御清水庵は、店の裏にある不動明王のところからの湧水を店に引き込みすべてに使用し、こちらの地方(越の国の人)では湧水とその場所を「しょうず」と呼んでいるとの事。
越前市で紹介している蕎麦店は43県あった。ザルやスノコではなく「そば鉢」(陶器)に入り各店個性がありその特徴を知る事は楽しい。
店名 | 手打ちそば 御清水庵 |
---|---|
電話番号 | 0778-21-5088 |
住所 | 越前市吾妻町 3-33 |
アクセス | JR武生駅から徒歩3分 |
営業時間 | 11:30〜18:00 |
定休日 | 月曜日 |
平均的な予算(昼) | 1000円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 不可 |
クレジットカード | 不明 |
個室 | 無 |
席数 | 20席 |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有、日本酒 |
ホームページ |