今回の訪問は、東日本大震災と風評被害にも負けずに頑張っている店です。松川浦沿いの道に「自家製粉・手打ち蕎麦」の看板があり、店舗は高台の住宅街で分かり難いのですが、 それが幸いし津波被害に遭わなかったそうです。外見は白い洋風の建物で、店内は和洋がマッチした落着いた雰囲気です。 ご夫婦で営んで居るようで、女将さんが明るい声で出迎えてくれます。
メニューは、写真をベースにカロリー表記と分かりやすいです。 「セイロそば」と夏メニューの「ぶっかけそば」、当店オリジナルと言う2色の「そば刺し」を注文。
「そば刺し」(400円) オリジナルと言うだけあって見てビックリ、小判型で外側が甘皮を使用した灰色、中央は更科系の透き通る様な白。 千切大根の漬物と大葉が敷いてあり更科系の白い部分に大葉の青色が透けて見えます。(食べ方に付いては女将さんが説明) 先ずは、何も付けずに一枚。
ツルンとした舌触りで噛むと蕎麦の香りが口の中に広がりモチモチとした食感です。(蕎麦も期待大) 次に大根の漬物を包み、汁に少し付けて頂けば、大根のシャキシャキとした食感との愛称も良く、また大葉の香りも楽しめ、始めての体験です。 日本酒が欲しい!!
「セイロそば」(700円を復興応援価格500円で提供。) 店主によると、蕎麦粉は会津山都産の「会津のかほり」を丸抜きで仕入れ自家製粉し、粗挽き粉と配合(季節より割合を変える)した細切りの外2、色は白灰色で断面には粒々が見えます。
蕎麦を頬張ると香りがほんのりと鼻に抜け、蕎麦の甘味がふんわりと口の内に広がります。噛むとモチモチとした程よい弾力(腰)と喉越しも良いです。 汁はやや濃い口ですが、出汁に深みがあり蕎麦との調和も良いです。 後味が良く、口の内に甘味(旨味)の余韻が残ります。女将さんの勧めで、蕎麦湯と汁を同じ割合で頂くと最高です。
「ぶっかけそば」(950円) 白い皿に色取りも良く、大根おろし・大葉とミョウガの千切り・糸鰹・揚げ玉に茄子天が盛られ、 回りには三角に切った海苔が添えられています。見た目にも美味しそう!かけ汁を上から掛け、好みでトッピングの「梅肉」を付けていただきます。
大根おろしのさっぱり感とミョウガのシャキシャキとした食感。「梅肉」のすっぱさが食欲をそそります。 食べ終わった汁に「蕎麦湯」を入れて頂くと、揚げ玉の油が程よく効いて美味しく頂けます。(夏には最高お勧めです)
ご主人・女将さんと家庭的は雰囲気でついつい話が盛り上がりました。 ご主人は脱サラなのですが、「蕎麦は生き物」手を抜けません。 わざわざ来てくれるお客様にここでしか味わえない物をと思考錯誤して2色の「そば刺し」を考えたそうです。 好きでないと続きませんね!と笑いながら言うご主人。皆さんも近くに来た時は是非一度立ち寄って見て下さい。お勧めします。
店名 | そば処 いその庵 |
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電話番号 | 0244-38-6766 |
住所 | 福島県相馬市尾浜字高塚212-1 |
アクセス | 常磐線 相馬駅から松川浦方面に車で15分 |
営業時間 | 昼 11:00~15:00 |
定休日 | 月曜日(祝日は営業、翌日休み) |
平均的な予算(昼) | 500~1,500円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 24席 |
駐車場 | 有 6台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | ビール・日本酒 |
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