美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　会津若松で蕎麦道具の仕入れを行ったついでに美味しい地元のそばを食べてみたいと思い、いにしえ夢街道に沿って車を走らせると看板と大きな古民家が目に入る。奥会津只見町から曲がり屋を移築復元したという歴史と情緒を感じる大きな建物である。白く長い暖簾に「地粉手打そば　会津料理」「飯豊権現蕎麦」「桐屋夢見亭」と書かれている。蕎麦春秋やそばもんにも登場する「桐屋権現亭」の姉妹店である。

　いろいろと食べたいメニューが沢山あったが、今回は「桐屋のこだわりそば三昧」で会津のそばの食べ比べを試みることにした。石臼挽き十割会津頑固そば、一番粉の白いそば飯豊権現そば、福島新品種十割会津のかおりの地元３種のそばが一度に楽しめる。少量だけに良く味わって食べないとあっという間に無くなってしまう。個人的には会津のかおりが、香りも味もはっきりしていて美味しかった。新そばの会津のかおりを食べたのは、今回で2回目であるが前回同様食感も香りもよく美味しくいただいた。

　メニューにあった「えごま」の「じゅうねんもち」を追加注文したが、運ばれてきたのを見てびっくり。デザートのつもりが、しっかり1人前の量である。そばの後ではあったが、えごまの香りを楽しみながらおいしく完食した。