岐阜市内の長良川にかかる忠節橋のたもとに平屋民家風の落ち着いた家屋。
打ち水も爽やかに玄関迄の敷石にも趣を、お客様を迎い入れる姿勢が表れていて、気持ちが良いです。 11時開店と同時に入る。
平日の雨模様なのに、続々と来客がある。地元の方や地方から車で駆けつける方や、私の様にタクシーで駆けつける者など、千客万来。開店と同時に満席。
仙波さんと奥様の二人で大きな店を手際良く仕切っている。後で気が付くともう1人女性の方がいらした。
私はこの店が目当てで来ているので待たされても構わないが、忙しく昼に蕎麦でさっと手繰ろうとしている人には向かないかもしれない。ゆっくりとお蕎麦を楽しむ人向き。
番茶のいい香りと手製のおしぼりが迎えてくれる。 初めての来店の名店には緊張する。
先ずは手碾き蕎麦からと思ったが、ビールの後からの一品は頼めないとの事で、ビールと三種肴から入る。
恵比寿ビール(中瓶) ¥735
塩雲丹、沖縄豆腐蓉、鮎の腑 このつまみには酒だね。
メニューには、樽酒(特別本醸)、房島屋(純米醸造)、達磨正宗(熟成古酒)ときっちりとバリエーションが3種取り揃えられている。
私は純米醸造の房島屋を選んだ。¥840
スッキリとした辛口吟醸で通年は無濾過生ですとの事。片口で一合を頂く。三種の珍味の肴と相性がとても合う。双方が引き立てあってくる。
仙波さんのそれぞれのお客様に順番に食事をして頂く気持ちがとても良く伝わる。そして、仙波さんの頭の中には、どの席からどんな注文が入ってきて、どんな順番でどんなタイミングで供したら、良いのかが、プログラミングされている。
私の様にお酒を『追加』されると、プログラミングが崩れてイライラしているのが、伝わる。それだけ、お客様の食事を大事に考えているのだろう。 蕎麦は隣のお客様が頼んでいたの真似て、「ざる蕎麦」と「手碾き蕎麦」の2種類にする。
直ぐに「美味い」と直感する。蕎麦の清涼感が直に口に伝って来る。
薬味は葱と山葵。山葵がとても良い。辛過ぎ事もなく、甘みを感じる上質な山葵です。
葱も細かく小口切りで辛味も程よい。
汁は辛口のとても良く汁で江戸好み。
目の前に現れた瞬間、真っ先に「黒い」と口走ってしまった!粗手き生粉打ち挽きぐるみの黒い蕎麦。歯に伝わる玄蕎麦の表皮のゴツゴツ感が、蕎麦の素朴さを感ずる。太さは先のざる蕎麦よりは太いが、この素朴さに惹かれる。
一心不乱に蕎麦を手繰った。
最後に貰った蕎麦湯がまたこれが、どろっとしたねっとり感が堪らない。ご馳走様でした。美味かった。 お勘定の際に仙波さんに目が合って、ご馳走様のお礼ができました。これが何よりでした。誠実そうな顔つきでした。
店名 | 胡蝶庵 仙波 |
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電話番号 | 058-32-6776 |
住所 | 岐阜県岐阜市日光町3-26 |
アクセス | JR岐阜駅よりバス20分 バス停『忠節西』徒歩数分 長良川の忠節橋の北に位置する |
営業時間 | 昼 11:00-16:00 売り切れ仕舞い |
定休日 | 月曜日 |
平均的な予算(昼) | 2.000円-4.000円 アルコールの飲む量で変化 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 不可です! |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 有 |
席数 | 20席 |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
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