美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　旭川から札幌へと電車で移動して、車窓から見える牧草地や雑木林を目に入れ、大地という言葉を改めて感じた。

　札幌大通りに近いこのそば屋さんは、ビルの中にあり表通りの店は暖簾が掛かっているが、ビルの中からの入り口は日によって閉まっているので要注意。
　ゆったりしたテーブルの配置で、真っ白い割烹着を着て注文を聞いてくれる。

　太麺の黒い蕎麦と細麺の白めの二八があり、太麺はもっちりとしていてつるっとし、噛むほどに甘みを感じる。細麺は喉ごしが良く汁と絡んで麺と汁の相乗効果を味わえる。
　辛汁は少し甘めかなという感じだが蕎麦との相性はとても良い。
　薬味についている辛みおろしを辛汁に入れて食すると蕎麦の甘味を一段と感じる。

　お店の方は黒松内産の新蕎麦を使っているのでもっちりとしているのではとのこと。

　せいろは、網目がきれいでとても品の良い色合いのざるに盛られる。

　旅の疲れを癒してくれる、ゆったり落ちつけるひと時であった。