美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　ここは札幌中央卸売市場の場外市場の近くにあるお蕎麦屋さんです。11月初旬、めっきり寒くなってきました。

　寒い時にはやっぱり温かい蕎麦がいい。それと旬の牡蠣を食べたい。少し贅沢なのですが、冬季限定のメニューでこの時期にしか味わえない"牡蠣そば"を食べることにしました。
　靴を脱いで店内に上がると静かなBGMが流れており、どの席からも広い中庭が見渡せます。ちょうど晩秋の頃でもあり木の葉や木々の色も鮮やかでした。全体にアットホームな感じのお店でゆったりとして落ち着きます。 

　中庭を眺めて待つこと数分して器に入った熱々の"牡蠣そば"が木のお盆に乗ってきました。大きめの牡蠣が幾つか入っていますが、器の中の蕎麦が見えません。まずは蓮華でツユを戴きます。薄口で牡蠣のエキスがたっぷり入ってコクがあり甘くて美味しい。つぎに肉厚でぷりっと身の締まった牡蠣を戴く。絶品です。思わず「旨い！」の一言でした。　

　蕎麦の色はやや浅黒く細い麺ですが、熱いツユにも負けずコシがあり噛みごたえも良く、このツユに味も充分に合っていると思いました。喉越しも良かったです。麺のヴォリュームも多めにありました。長ネギなど野菜も豊富で満腹の状態でした。 

　締めは蕎麦湯でツユを適度に混ぜて戴きましたが、滑らかでとろけるような蕎麦湯はとても良かったです。また、蕎麦粉の菓子も一つ付いており甘くて美味しかったです。 

　ちなみに蕎麦は石臼挽き自家製粉した十割そばで今日は摩周産（キタワセソバ）、牡蠣は厚岸産との事です。お陰様で大変、暖ったまりました。