平成17年に廃線となった鉄路「ふるさと銀河線」の代替である路線バスが運行されている。駅舎であった建物をそのまま使い「道の駅・ステラ★ほんべつ」として地元をはじめ旅行者の人気のスポットとなっている。
本別と言えば豆の産地として生豆はもちろん、豆を使ったお菓子やケーキなどがあり、豆の加工工場からはさまざまな商品が国内各地に運ばれていることでも有名な町である。約3,800世帯の人々は豆に携わっていると言ってもいいでしょう。
本別町の唯一の手打ちそば店でもあり、昼時にはお客さんでいつも満席になるほどの盛況ぶりで、メニューのなかに「他人そば」という見慣れないのがあったので、ご主人にお尋ねしたところ「親子そばは鶏肉と卵を使うけども、豚肉と卵を使って他人そばとした。親子が他人になったのさ(笑)」当店で評判が良いとのことですが、ネーミングだけを見るとちょっと寂しい気持にもなりますが。
この店に来る前に道の駅を見学していると美味しそうなお菓子に眼を奪われてしまい大きなロールケーキ二個もいただいてきたものだからメタボなお腹が満腹状態。他人そばにと思ったのだが今回はもりそばを注文した。
運ばれてきたもりそばは横長のセイロに少し褐色の太めのそばが横並びに盛られた田舎そばである。まずは、つけ汁に浸けないで2、3本食してみると噛み応え感が強く驚かされる。ご主人は近郊の農家に依頼して栽培した玄ソバをご夫婦が力を合わせて石臼で挽いているとのこと。そばを打つのは妻が上手いのでまかせっきりだと言い、ご主人はあまり力作業の無い汁を担当することが多いと自慢(?)する。ご主人の話を聞いていると、どうも奥さんにお任せしている様でした。
季節に応じて十割そばと外2とすることで、そばの味を楽しんでもらいたいというのがご主人(奥さん?)の拘りだという。今日のそばは十割だという、どしっとしたそばで重量感があり、噛めば噛むほどに新そばの風味が口の中にあふれてきます。そば本来の甘味も強い、つけ汁は甘さを控えた少し辛めに仕上がっていてご主人拘りの汁とのこと、そばとつけ汁との相性はバツグンでご夫婦の愛情が表れていたもりそばでした。ごちそうさまでした。
今度来るときには温かい「他人そば」をいただいてご主人と奥様の愛情のある拘りのそばをあらためて食したいと胸に仕舞い店を後にしました。
【写真の説明】
10-1 もりそば/薬味に練りワサビと長ネギ
10-2 お品書きに「他人そば」とは何?
10-3 純和風の店舗
店名 | そば処 ひろた |
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電話番号 | 0156-22-4384 |
住所 | 北海道中川郡本別町上本別10-10 |
アクセス | JR帯広バスタッチから陸別町行き路線バスで上本別停留所まで2時間、道道242号線沿い道の駅「ステラ★ほんべつ」から北に向かい本別町の出口左手の店舗まで車で5分ほど |
営業時間 | 昼/11:00から 夜/19:30まで |
定休日 | 不定休 |
平均的な予算(昼) | 1000円 |
平均的な予算(夜) | 3000円 |
予約 | 可/宴会のみ |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 有/和テーブル席12席・団体20名 |
席数 | 小上がり席12席、テーブル席10席 |
駐車場 | 有/広い |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有/ビール、日本酒、焼酎 |
ホームページ | なし |