美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

近郊の農地を借りて店主自ら栽培した玄ソバを殻ごと一日分を一昼夜かけ石臼で挽いている
いわゆる挽きぐるみの外一そば。細身の麺が特徴で黒いつぶつぶが見て取れる。
「江戸っ子はそばは噛まずにすすりこむもんだ」と落語でよくある話なのだが、
この店のそばはそうとは限らないようだ。
注文した「もりそば」はかみごたえのある噛めば噛むほど香りが口の中でオーバーフローし鼻に抜ける、
蕎麦つゆはシンプルさに拘ったとの店主が話したように辛めであるが
すっきりした仕上がりがそばとの相乗効果はバツグン、そばならではの自然な甘味とそば本来の風味をまるごといただいた満足感で溢れました。今度は「そばザンギ」を酒の肴にゆっくりと焼酎でもいただこうかなと、
楽しみを胸に詰めて店をあとにしました。
(「そばザンギ」とは鶏のむね肉にソバ粉をまぶして唐揚げにしたもの)

【写真の説明】

1-1　「もりそば」とその脇には、冷えた焼酎に合うのではないだろか「そばザンギ」です。

1-2　店舗の外観です。以前はお寿司屋であった面影があり、ゆっくりと蕎麦がいただけそうな雰囲気を醸し出しております。