美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

平成17年北桧山町北部の３町が合併し新しく「せたな町」が誕生。

旧北桧山町の市街地区から車で田園地帯を走らせるが民家は少ない、本当にそば屋があるのか不安ながら7分、そばの幟が見えたのでひと安心。

 迎えてくれた、茅葺屋根の大きな門に圧倒されながら、コンテナハウス建ての玄関で靴を脱いで右側は厨房と小上がりとカウンター席、左側は一枚板のテーブルが中央に鎮座する部屋と、デッキにも大きなテーブルが置かれていて、知り合いが作ってくれたという足が４本だが、意外にも安定感がある丸太の椅子が使われている。木のぬくもりが優しい雰囲気を醸し出しているのがとても好い。

 「いらっしゃいませ」と奥さんの元気な声、そば茶と煮豆が出された。注文したザルそばは10割の手打ちで、淡褐色で星があるやや中太で手繰り寄せるだけでそばの香が漂いつるり感がいっきに喉を通る。噛み応えも好く噛むほどにそばの風味が増してくる。

つけ汁は濃いめであるが、元気なそばには丁度好い濃さでした。ザルそば以外はメニューによって汁の濃さを調整しているという。

キタワセ種のソバは自家栽培で、最近導入した石臼挽きの機械で挽いているという。農作業に取り掛かる前にご主人が手打ちしていて、毎日忙しく無農薬で米や豆類、メロンなども栽培していて直売もしているという。

 そばを食べ終わった後に、そば団子のおしるこを食べたのですが、メロンの漬物も添えられていて、その漬物が美味しかったのでお代わりしようとしましたが、サービスで本物のメロンをいただき、満足した一日でした。

函館市内から車で2時間ほどを要する場所なのですが、またゆっくりとそばを味わいに訪れたいと思いながら帰路のドライブとなりました。