神戸市の中心街、三宮で飲食業をされている方に「このあたりでおいしい蕎麦屋をしりませんか?」と尋ねてみたら「少し変わった蕎麦で、いつも満席の店があるよ」と教えてもらったお店。麺処水野に行ってきました。
アーケード街と銀行が並ぶビジネス街とをつなぐ路地にお店はありました。白壁に黒の格子のすっきりした外観は、神戸のおしゃれな街並みによく合っています。昼の12時少し前だったのですが、カウンターに2席だけ空きがあり大変繁盛しています。店内のBGMに80~90年代の洋楽がかかり、サラリーマンから買い物途中風の女性連れまで、気軽に立ち寄れるカジュアルな雰囲気のお店です。
ただ、お客さんの食べているお蕎麦が普通じゃない。前情報が全くない状態でそれを見てしまった私は本当に驚きました。慌ててメニューを開いてみると...TOMATOやイベリコ豚の蕎麦屋らしからぬ文字に並んで、当店1番人気「新東京蕎麦」!!とあります。まわりの多くのお客さんがそれを食べているようだったので、注文してみました。
大盛りのそば(300g)に、たっぷりの青ネギとたっぷりの海苔、これまたたっぷりのゴマに牛のしぐれ煮がのっています。まずはいろいろ除けながらお蕎麦のみをいただきます。細めの麺ですが、しっかりとした腰があり、やや硬めに茹でられています。カウンター越しに調理の様子が丸見えでしたので、きちんとした仕事をされていることは一目瞭然。表面がつやつやの茹でたてのおいしいお蕎麦です。
お召し上がり方のメモと3種類の薬味を見ながら、初めて経験する蕎麦への期待に、ひとりでにやにやしながら(変な人に思われるくらい)順番に試していきます。
口の広い容器にどっさりすくった蕎麦を放り込み(この食べ方のほうが、ここのお店には合っているような気がしました)まずは薬味なしで。
ざる汁は甘目で出汁がよくきいており、江戸前のような醤油辛さは感じません。まず海苔と青ネギとごまの香りが広がり、そのあとに甘目に味付けされた牛のしぐれ煮のうま味がやってきます。文句なしにうまいです。シンプルなせいろに向き合い、少し背筋を伸ばしてお蕎麦自体を楽しむという楽しみ方とは別ですが、食事としての蕎麦の可能性が広がっていきます。
薬味のねぎ味噌を入れると、甘目の汁にぴりっとした辛みが加わり味が締まります。あみえびの天ぷらを入れると、かりっとした食感と磯の香りが加わります。また、濃いめの味に飽きてきたら、温泉玉子を加えてマイルドに...どれ一つを取っても、今までお蕎麦に入れたことのない薬味ばかりですが、300gの量のお蕎麦を飽きさせないようにと考えられた店主の心遣いがおいしく口の中に広がります。
お蕎麦だけでおなかが一杯になる、大満足の新しいお昼ごはんでした。
店名 | 麺処 水野 |
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電話番号 | 078-321-3773 |
住所 | 兵庫県神戸市中央区三宮2丁目9-2 |
アクセス | 阪神三宮駅から徒歩10分 |
営業時間 | 昼[月~土] 11:30~16:00 [日祝] 11:00~16:00 夜[火~土] 17:30~21:00 [日祝] 17:00~21:00(月曜日:昼のみ) |
定休日 | 無休 |
平均的な予算(昼) | 1,000~2,000円 |
平均的な予算(夜) | 1,000~2,000円 |
予約 | 不明 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 30席 |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 時間帯禁煙 |
アルコール | 有 |
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