美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

高橋名人が伊丹のレストランを借り切り出帳そば屋を酒蔵白雪とタイアップして一日そば店を営業する。

本格的な江戸を代表するニハそばである。

メニューは、そば前としてたる酒・白雪と懐石料理で楽しみ、デモンストレターの高橋名人の手打ちそばを味わうのである。

これまでの体験レポートのそば店紹介とは違います。

たる酒を枡でのみ、ゆったり懐石料理を味わう粋な志向である。

蕎麦仲間と毎年来ているが優雅なものです。

そば談義も進んだ頃あい、名人の手打ちそばが出て来ます。

少し柔らかめの白い細切りそば、関西地方の素麺と思われる様なそばである。

箸で一つまみそのまま口に運ぶ甘みのある香りが伝わってくる。

濃口醤油のカツオ出汁に少し付けて口に運ぶ。一気に飲み込み、のど越しの良さがわかる。

喉にすれて行く感覚は見事なものです。

一人＠5000円のざるそばですが高いそばとは思えません。

これが江戸の誇るニハ蕎麦と言わんばかりです。

名人曰く、本日の玄そば北海道弟子屈産の新そばと、常陸秋そばをブレンドしてある様に説明されました。確かに新そばらしい少し青味のある生地でした。

ほろ酔い気分のニハそばで大満足の一日でした。