前日は那須温泉に一泊して、袋田の滝と美味しいお蕎麦目指して遠征です。袋田へ行くことが決まり、どこか近くに蕎麦屋さんがないかと調べ、候補の三軒の中からこちらの店に決定。その店は、のどかな風景の中にぽつんと佇んで在りました。
入り口を入ると右側に厨房、正面は麺打ちの様子が、大きなガラスの向うに見られる店内の作りです。そこから続く三和土には10人掛けの見事なテーブルがあり、左手の一段上がった採光の良い座敷には座卓が5卓並んでおり、私たちは座敷に上がりました。
注文後、程なくして、天せいろそば(1400円)大盛りせいろそば(1040円)奥久慈しゃもそば(1410円)と運ばれてきました。
こちらでは、地元産の常陸秋そばを石臼挽きにし、こちらも地元の秀明水を使い二八で打たれているとのことで期待が大です。ちなみに常陸秋そばは茨城県常陸太田市赤土町の在来種の中から、選抜育成された品種とのこと。
さてその蕎麦ですが、ハッキリうぐいす色と形容できるほどで、薄い紅色の星が所々に入った色味です。白い陶製の器に良く映えています。綺麗です。若干不揃いな細めの平打ちに仕上がったそれをひと口。プリッとした歯ざわりで、瑞々しく鮮度を感じる仕上がりです。蕎麦の香りが芳しく大変美味しいです。麺全体で跳ね返してくるようで、二八の良さが出ていると思いました。
つけつゆは、辛味、甘み、コクと、順に感じていく中で、少し甘みにアクセントを感じ、色も薄めで、辛口好きのかたには物足りないかなと。ただ、蕎麦とは良く合っていて、また、メニューには、おろしが添えられた辛味せいろそばもあり、これもかなり楽しめたのではと、頼まなかったことを後悔しています。
同行の娘が注文した奥久慈しゃもそばを少し味見します。しつこくない油の浮かんだつゆは甘く、弾力があり脂も乗ったしゃもとネギのコクと風味は格別でした。
毎月第一土日限定で提供される十割蕎麦も大変気になるところで、また訪ねてみたいと思わせる味と質を提供している店でした。
お店の在る大子町は、茨城県でも一・二の北に位置する町です。車でも中々の時間が掛かります。だからこそ、近くへ行った折には足を延ばし、味わって頂くことをお薦めできる佳店でした。
店名 | そば処 ますこ庵(大子町) |
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電話番号 | 0295(76)1028 |
住所 | 茨城県久慈郡大子町小生瀬2878-6 |
アクセス | 常磐自動車道那珂ICより50分 |
営業時間 | 11:30~14:30 19:00~21:00 |
定休日 | 毎週水曜日(祝日の場合は翌日) |
平均的な予算(昼) | ¥1,500~ |
平均的な予算(夜) | ¥2,000~ |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無し |
席数 | 34名 |
駐車場 | 10台 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有り |
ホームページ | 有り |