美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　このお店はスマフォ情報で訪問。繁華街から約１０分ほどの立地で、通りから一路入っています。

　 店頭出入口には「十割そば」と張り紙がしてあります。店内はカウンター席が７席、机席が４席です。 

　そばのメニューは、「殻無しのしろ」と「殻つきの田舎」と他にない太さと粗さをもった「田舎粗挽き」の３種類がベースのようです。 「殻無しのしろ」と「田舎粗挽き」を注文。

　「殻なしのしろ」はごく普通のそばで、香りもあり、切り口もたっています。

「田舎粗挽き」は直径が５㎜はあると思われる太いおそばで、お客さんの食べ方は一本ずつ口に入れています。

　辛汁はやや薄めで塩も用意してあり、お客の好みで区別して食べていますが、庵主は汁と塩を交互にいただきました。 粗いそば粉で打ってあり、太めであることから矢張り一本ずつ噛みしめていただく食べ方があたりのようです。 その太さは名古屋の南区にあるお蕎麦屋さんの「醍醐」を彷彿させます。

そばの味は濃厚で香りもあり、切り口もしっかりしています。 辛汁は地域の好みもあるのでしょうが、自分にはやや薄く感じました。
　使っているそばは北海道幌加内産の玄そばを石臼で挽いた、つなぎなしの十割そばで、価格も割安です。

　丁度一区切りがついたのか店主が出てこられ、話し好きなのか、お話をしました。　
　開店してから８年経過し、故郷が寂れているということで帰村して何とか元気付けようと今年末で閉店し、山間の故郷で再開とのこと。詳しく聞いてみますと、その場所は白山市鳥越村字左礫という場所。価格面から見ても儲け一筋の方ではなく、目標を持っての熱血漢のようです。