このお店を訪れるきっかけとなったのは、食べログの検索でうどん県の香川においしいそば屋はないかな~?と探していたところ、十割蕎麦の文字が目に飛び込んできたからでした。
早速ナビを頼りに訪れてみると、入り口で靴を脱ぎ畳敷きの個室に案内されます。
入り口の蕎麦打ち場や店の落ち着いた雰囲気に早くも期待が高まりますが、とにかく食べてみないと...メニューを見るとせいろだけでも4種類。"発芽そば""挽きぐるみ""更科蕎麦""田舎そば"今回は初めてのお店でしたので"挽きぐるみ"を注文しました。
まずは、何もつけずにそのままいただきます。ふわっと蕎麦の香りが口の中に広がり、噛んでみると少し柔らかめの麺に甘みを感じます。
個人的に茹で不足気味の固い麺より、しっかりと茹でて蕎麦の甘みやうまみの感じられる麺が好きなので大感激です。手打ちの難しい十割そばで風邪をひかせず、しかもしっかり茹でるなんてすごい!一人でうんうん唸りながら食べていると写真を撮ることも出汁につける事もすっかり忘れていました。
あわてて最後の二すくい分くらいを出汁につけて食べてみると、甘みの強い出汁で関東風とは異なる風味です。
次いつ来れるかわからないので、続けて"更科蕎麦"を頼みました。こちらは雪のように真っ白なつやつやとした蕎麦です。香りはほとんどわかりませんが、プリプリとした食感が楽しめます。更科粉の十割そばを手打ちでいただけるとは思いませんでした。
あまりに一人でうんうん唸ってたせいでしょうか、ご主人がやってきてお話しを聞くことができました。
こちらのご主人(まだお若いです)長野県にある十割蕎麦の専門店「おお西」で修業されていたそうです。"発芽そば"はその「おお西」で発案されたもので、次回是非と勧めていただきました。
やはり十割蕎麦を打つのは大変で、粉だけでなく水のphまで気を使い、自分の納得のいくものに安定してなるには3年程かかったとの事。「それでも夏場はそば粉の状態が変わり厳しいですよ~」笑いながらお話をしているご主人の笑顔の下に十割蕎麦への強いこだわりを感じます。甘みのある出汁について聞いてみると、土地に合った味にするため、地元香川の醤油を使って返しを作っているそうです。
長野の名店で学び、うどん県と呼ばれる地元にもきちんと向き合って作られた十割蕎麦。感動しました。
店名 | 更科・手打ち 十割蕎麦 まちだ |
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電話番号 | 0875-63-2230 |
住所 | 香川県三豊市山本町大野2855-4 |
アクセス | 高松自動車道 さぬき豊中ICより車で約15分 |
営業時間 | 昼 11:00~15:00 夜 17:30~21:30 (L.O.21:00) |
定休日 | 月曜日(祝祭日の場合は翌日) |
平均的な予算(昼) | 1,000 円 |
平均的な予算(夜) | 3,000 円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不明 |
個室 | 有 |
席数 | 44席 |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 不明 |
アルコール | 有 |
ホームページ | http://www.towai-m.jp/ |