HOME「蕎麦鑑定士」受講生レポート三重県 > ゆったりとした時の中で蕎麦尽くし

生粉打ち蕎麦処 庄庵(三重県

ゆったりとした時の中で蕎麦尽くし
レポート提出者:うしおさん

おまかせ蕎麦ミニ会席1 蕎麦せんべい111.jpg日本桜100景にも選ばれている「三多気の桜」の近く、伊勢本街道(国道368号)沿いにある古民家「生粉打ち蕎麦処 庄庵」さんでは、そば尽くしのコース「おまかせ蕎麦ミニ会席」¥2800が味わえます。1日に2組だけの贅沢です。 

築不詳と謙遜されつつも、細部にまで手入れの行きとどいた、人の体温を感じる古民家です。打ち場が設えてある土間で靴を脱ぎ、座敷を通って案内されたのは、香ばしい香りに満たされた囲炉裏のあるお部屋でした。赤く熾った炭で静かに、串に刺さったあまごが焼かれています。開け放した窓から吹き抜ける初夏の風、隣の部屋から時折、漏れ聞こえてくる楽しそうな笑い声、思いだしたかのように、急にパチッパチッと爆ぜる炭の音、ゆったりとした時の中、素朴で贅沢な、蕎麦尽くしのはじまりです。 

一品目は蕎麦せんべい。3種類(更科、田舎、生粉打ち)の色とパリッとした食感が楽しめます。 

二品目の蕎麦掻きは、非常に粗い粉でしっかりと捏ねあげられたもので、半年寝かされたかえしと擂りおろされた山葵とともに頂きます。ねっとりとした舌触りと、微かな香り、プツプツ音が感じられるような蕎麦の実が、口中を楽しませてくれます。 

おまかせ蕎麦ミニ会席3 三品盛り222.jpg三品目は三品盛り。山菜の天ぷらに、自家製のごま豆腐、色つや素晴らしく炊きあげられた大変大きな紫花豆。素直で飾り気がないながらも、手間暇かけて丁寧につくられた、気持ちの伝わる品々です。 

そして四品目のあまごの囲炉裏焼き。こちらは想像を裏切らない、この上なく美味しい一品です。2時間以上かけてじっくりと火を通されたあまごは、身はもちろんのこと、骨までほくほくで、食材の持つ旨みを最高の焼き加減でまるごと味わえました。 

続いての五品目は、更科蕎麦。まず、供されたそのものの美しさに、思わず目を瞠りました。限りなく透明に近い白色、箸で手繰るのが躊躇われるほど綺麗に細く細く細く細く切りそろえられた蕎麦。更科粉100%、ご主人渾身の逸品。先述の半年ほど寝かされた何ともまろやかなかえしと、やさしいお出汁の融合された蕎麦汁で頂いた更科蕎麦は、独特の食感と喉越しが忘れられない一品でした。 

六品目は、3種盛り蕎麦です。田舎、細打ち、太打ちが味わえます。風味、喉越し、噛むほどに甘みの広がる食感、それぞれの麺の最大限の長所を堪能できるようになっています。

おまかせ蕎麦ミニ会席5 更科蕎麦.JPG薬味には、擂りおろした山葵、青葱、辛味大根が添えられていました。蕎麦を食す順番や薬味との相性、蕎麦打ちへのこだわりetc.朴訥とした話しぶりで語って下さるご主人。そこへ、奥様も加わって下さり、しばし和やかな時間。おそばに関することはご主人が、お料理は奥様がなされるそうです。妥協しないご夫婦の、素朴でありながらも、温かさに溢れたおもてなしの心に、胸が熱くなります。そして驚くべきは、それぞれ3種のお蕎麦、おかわり自由なのです。感服の至りでございます。 

七品目の蕎麦湯椀は、蕎麦粉がたっぷりと溶いてある、ポタージュのようになめらかな口当たりの蕎麦湯です。先程までのお蕎麦の余韻を楽しみつつ、頂きました。 

おまかせ蕎麦ミニ会席5 三種盛り蕎麦.JPG最後の八品目は、デザート。季節によりかわるそうで、この日は、白玉の小豆かけでした。ふっくら柔らかな白玉に甘さ控えめの小豆が、すこぶる美味しかったです。 

ゆったりとした時のなか、満たされたのはお腹だけではありませんでした。

店名生粉打ち蕎麦処 庄庵
電話番号059-274-7500
住所三重県津市美杉町杉平120-2
アクセス車:福住ICから約60分 :針ICから約60分 :上野ICから約60分 :久居ICから約60分 :一志嬉野ICから約50分 伊勢本街道(国道368号線沿い)
営業時間昼 午前11:30~ 注:昼間のみの営業(完全予約制、1日2組まで、1組10名まで)
定休日毎週火曜日・水曜日 (祝日の場合は営業)
平均的な予算(昼)2800円~
平均的な予算(夜)
予約
クレジットカード不可
個室
席数12席
駐車場有り(4台)
禁煙禁煙
アルコール
ホームページhttp://www.geocities.jp/sobadokorosyouan/
34.5128348,136.22327810000002

レポート提出の都道府県

レポート提出者