近鉄名古屋線の津新町駅のほど近くにあります。総合病院、遠山病院の裏手と言うとわかりやすいかも知れません。アパートの一階に、ひっそりと佇む隠れ家のようなおそば屋さんです。
こちらは女性がお1人で切り盛りされています。
平日の夜にお邪魔しました。
店内は、コの字のカウンターが中心の、小ぢんまりとしたつくりです。照明はかなり落とされていて、隅の席では常連とおぼしき先客の方が、おひとり静かにグラスを傾けていらっしゃいます。BGMはジャズです。
席に着くと、すぐに淹れたての蕎麦茶を供して下さいました。湯呑からほのかに立ち昇る香ばしいかおり...ひとくち頂くと思わず、ほっと声が出そうになります。ゆっくりと温かさと香りを堪能しつつ、メニュー表をながめてみました。「そば 一品料理」と店名に謳われるていることもあり、おつまみが充実しています。壁に掛かっているホワイトボードには、メニュー表にはないお品も多数記載されています。私がお願いしたのは、そば粉のねぎ焼き、そばがき蟹あんかけ、てんぷら盛合せです。
はじめに供して頂いたそば粉のねぎ焼きは、小麦粉のかわりにお出汁で溶かれたそば粉が使われているため、もちっと感と、とろっと感がそば粉ならでは。それらが青葱のシャキシャキ感と、生地の端のほうのパリパリした個所とも相まって、ビールが進む一品です。
次のそばがき蟹あんかけ。こちらは、もったりとしたそばがきが、さっぱりとした蟹のあんに浸かった一品です。蟹の旨みが溶けだした上品な出汁の中から、ふわりとそばの香りが顔をのぞかせ、絶妙です。
最後のてんぷら盛合せは5種の野菜と小ぶりな海老がひとつ、薄目の衣でパリッと揚がっています。添えられた抹茶塩をぱらぱらとかけ、サクサクとあっという間に頂きました。
〆のおそばは、ざるそばの大盛りをお願いしました。
カウンター内に一瞬たちこめる蒸気、水切りの小気味よい音、ほどなく供されたおそばは、うっすらとした灯りの下でつやつやと輝いています。玄蕎麦ごと挽きこんだ微粉で打たれたであろうお蕎麦は、野趣に富む切り幅により、弾むような食感を楽しめます。と同時に、しっかりと噛むことによって甘味も強く感じます。香りは控えめながら、広がる甘味が舌に心地よく、おそばだけでもどんどんお箸が進みます。半分ほど食べてしまってから、お汁につけていただきました。薬味はわさび、白葱、大根おろしです。お汁も割と甘めなのですが、決してくどくなることはなく、まさしく、このおそばあってのこのつゆ、という感じで大変美味しいものでした。
私がお料理の数々に舌鼓を打っている間にも、常連の方がさらに、おひとりみえ、電話では来店の予約が入ったようです。
熱々のそば湯を頂きながら、早くも、次回はいつにしようかなと考えた次第です。
店名 | そば 一品料理 かわさき |
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電話番号 | 059-246-7319 |
住所 | 津市南新町17-10 |
アクセス | 津新町駅出口から徒歩約6分特定医療法人同心会 遠山病院の裏手 |
営業時間 | 昼11:30~14:00夜17:00~21:00 |
定休日 | (日・祝日の夜) |
平均的な予算(昼) | 1000~2000円 |
平均的な予算(夜) | 2000~3000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 12席(カウンター 8席 テーブル1卓) |
駐車場 | 有 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
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