美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　仙台市のビジネス街にあるお店。「手打ち蕎麦　山がた」という店名からして、山形の蕎麦を出すお店と思っていたが、何と店主の名前である「山形」姓から命名したのだという。

　店主は、東京の出身で脱サラし、一茶庵にて修行した後、仙台にて開業。創業は、2011年の4月25日。あの東日本大震災の直後に開業し、復興支援にと宮城県産の日本酒を取り入れている。蕎麦に合う日本酒ということで辛口の純米酒を揃えているが、昼間は１種（澤の泉純米酒）のみ。夜の部は、豊富にお酒の種類が揃っている。

　今回は、開店と同時に入店。店内に入るとビジネス街の様相とは違って、落ち着いた雰囲気である。正面に打ち場があるが、綺麗に片付いていて気持ちがいい。

　ぶっかけ蕎麦が、雑誌で紹介されていたが、メニューを見ると「精進煮つけ蕎麦」というのが、気になった。ネギ、ゴボウ、ナスをごま油で炒めてから蕎麦のつけ汁で煮込んだつけ麺。ごま油の香りが、蕎麦に合うのか、想像がつかないため、何事も経験と注文してみた。

　つけ汁の中に入っている野菜からは、確かにごま油の香ばしい香りがする。つけ汁からは、ほんのりとごま油の香りがするものの、思った程の強い香りはせず、二八の蕎麦によく合っている。野菜だけでは、あっさりしてしまうが、ごま油によりコクを保っている。

　昼の部に温かい蕎麦で「ごま蕎麦」という限定10食のそばがある。また、具材が魅力的なぶっかけ蕎麦もある。気になるメニューだ。