美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　宮城蔵王の麓、村田ICから南方に車で10分。蔵王自然村の一角に「手打そば処　樹の里」が有ります。植木センターも営んでおり庭園も素晴らしく、玄関となりではピッザ焼きの石釜から薪の煙が立ち昇りのどかな店構えです。

　店主のこだわりで、蕎麦を通して四季を感じていただきたいからと、季節ごとに蕎麦粉を使い分けて提供しています。本日は、地元白石産新蕎麦「にじゆたか」と岩手県藪川産の蕎麦です。

　「天ざるそば(1,450円)」と「あいもりざるそば(850円) 地元産蕎麦粉／岩手産蕎麦粉」を注文。

　店主の説明によると岩手産は玄蕎麦の中身だけを挽いた白い二八蕎麦。地元白石産蕎麦粉は丸抜きを挽いた二八蕎麦です。いずれも細い麺のわりにはしっかりした歯ごたえです。

　岩手産蕎麦をそのまま頂くと香りは薄いが噛みごたえと甘みを感じます。又、地元白石産の蕎麦は薄いグレーの中に黒い星が見え、岩手産よりもほのかに蕎麦の香りがして喉越しが良い蕎麦です。

　汁は初め、焼入れ特有の香りがしますが蕎麦の味を損なわない出汁の効いた味で頂けます。

　天ぷらもサクッとした衣と新鮮な野菜が旨かったな！小鉢の湯葉刺し、昆布の甘露煮は膳を豪華にして得した気分でとても美味しいです。