美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　仙台市泉区館（やかた）は、閑静な住宅街。その住宅街に自宅を改装して２０１３年５月に開業したそば屋ふくふく庵があります。１年半経ったこの１１月にリニューアルして「そばカフェ　ふくふく庵」としてスタートしました。店内からは、根白石岳の雄姿を望め景観も素晴らしい場所にあります。

　いろいろとこだわりのあるお店です。そば粉は、北海道産と山形産の粉をブレンドしています。熱による味の変化を嫌いそばの殻を杵で打って剥がしてから石挽で丁寧に挽いています。挽きぐるみの粉を使用して打った二八蕎麦で太麺と細麺を選択できます。十割と思えるような色の濃い麺で星もあり香りの高い蕎麦です。かえしは、今野醸造の丸大豆生醤油を、みりんは三州三河みりんを使用していて、店主の研究で現在の味にたどり着いたということです。

　そして何と言っても、天ぷらの具材に季節の変化があり、毎回楽しみになります。今回は、天然海老、わらび、原木椎茸、ピーマン、さつまいも（パープルスウィートロード）、人参（マルシェド・パリ）、人参の葉、黒大根、りんご等でした。いちご、バナナ、柿、あけび（実）、スイートコーンのひげ等、変わりどころの具材にいつも驚かされます。

　そば粉を使った、カンパーニュ、クッキー、タルトなどは、専門店とコラボして商品化しています。自家製のスイーツもあり、食後のデザートも楽しめます。

　お店の雰囲気がとてもよく、ゆっくりくつろぎながら味わえるのもいいです。店内の清潔感、オープンキッチン、歴史感あふれる仙台箪笥や食器も楽しめます。