厳しい寒さで日中も氷点下が続き、数日前に降った雪が溶けずに、まだ残る1月、信州上田の「手打百芸おお西」さんに訪問しました。
ご主人の大西利光さんは不可能と言われていた「更科粉十割蕎麦を打つ技術」を長年研究されたそば職人さんです。近年は「発芽そば切り」(はつがそばきり)を考案し信州から蕎麦文化を発信されています。
長野県上田市の柳町という通りにお店があります。駐車場からは少し歩きますが、歴史のある街並みや魅力的なお店があります。古民家を改装した店構えで趣があります。店を入るとおかみさんが元気に飛び出してきて、暖炉のそばの席を進めてくれました。
まずは御前二色そば(発芽そばと更科そばの盛り合わせ)2000円をお願いいたしました。まずは味が繊細な更科そばから頂きます。短め細めの透き通るような白いそば、ほんのわずかにそばつゆをつけて、空気を含みながら、ズッズッと食べます。硬い食感がでんぷん質の多い蕎麦を感じさせます。
次に発芽そばを頂きました。発芽そばとはそばの実から発芽するときの豊富な栄養を麺にした蕎麦のようです。今までの製粉、製麺というそば打ちの方法とは少し違うように感じます。表面は少しぬめりがあり、麺の凹凸から粒子の粗さがわかります。発芽の瞬間の栄養を閉じ込めたと聞くと、非常に滋味深く感じました。
最後に、かけそば(1000円)を頂きました。信州では珍しい、関西風の昆布だしの透明なそばつゆです。そばは細めの挽きぐるみ蕎麦、三つ葉が添えられています。この日は大変寒い日だったこともあり、大変おいしく感じました。
ご主人はそばの本を出版、そば打ち実演などを行い、信州そばを全国発信している熱心なそば打ち職人様です。御前蕎麦、発芽そばにご興味がある方は大変勉強になるおすすめの蕎麦屋さんです。
ごちそうさまでした。
店名 | 手打百芸おお西(上田市) |
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電話番号 | 0268-24-5381 |
住所 | 長野県上田市中央4-9-8 (柳町・北国街道沿い) |
アクセス | 上信越道上田菅平ICから車で10分 JR上田駅から徒歩10分 |
営業時間 | 午前11時から14時ごろ |
定休日 | 不休 |
平均的な予算(昼) | 1000円から2000円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 50席 |
駐車場 | 10台 |
禁煙 | 不明 |
アルコール | あり |
ホームページ | http://www.ohnishisoba.com/ |