美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　蕎麦切茶房「戸隠日和」は戸隠手打蕎麦職房 華蕎（かきょう）の直営店として２０１４年４月にオープン。観光地の喧騒を離れ、戸隠連邦を眺めながらゆっくりと楽しめるお店です。

　このお店は、戸隠一本棒の伝統技術の関係で大変お世話になっている、山口さんのお店で、今年３回目の訪問です。とても綺麗なお蕎麦屋さん。そして全体的に和の洒落た感じのお店です。センスの良さを感じます。また、この日は２Fで花を模った色々な風車の展示が行われていました。

　今回訪れた１１月２３日は今年の最終営業日で、名前を書いていると、これから打ちますので、３０分ほどお待ちいただけますかとのこと。しばらくすると、山口さんが打場に登場し、すばらしい技術を拝見しながら高揚感を抑えられない気持ちでした。正に今シーズン、ラストの蕎麦です。

　そばを待つ間、そば団子が提供されました。そば粉をねって甘辛いタレで味をつけたもの。これはそばを食べ終わってからいただきましたが、単品で出ているものと同じものでしょうか。目の前の団子を食べたいのをこらえて、そばを待ちます。

　程なくして３ぼっちの半ざるが運ばれてきました。先ずはそばだけでいただきます。すこし星がある蕎麦です。麺が細いわりに大きめな星がありますが、とてもよく繋がっています。ほんのりと香る腰のあるそばです。盛り汁は出汁の香りの強いスッキリとし、昆布の香りがほのかに感じられます。甘みもありおいしいつゆですね。そしてバランスが良い美味しいそばです。とても優等生的なそばです。しっかりつゆにつけて食べても美味しいそばでした。戸隠の冷たい水できりっとしまったそばにつゆがよく合います。蕎麦湯を三杯いただき大満足。

ごちそうさまでした。