つねづねこの店のレポートを書きたいと思っていていたが、現住所から遠く出かける予定もなかったのでまだまだ先のことになると思っていたが、その機会は突然やって来た。かつては年に3~5回もこの地を訪れ、その度に必ず寄っていたが、ここ3年は来ていなかっただろうか・・・
久々に訪れる「小ばやし」に何ら変わったところは無い。店構え、店先のサンプル、迎えてくれる信楽焼の狸もだ。仲居さんが3人いたが1人は見慣れた顔であった。懐かしい。店を支える柱の立派さは何度みても感心させられる。
今日は何を食べようかと考える。以前は「かけそば」と「もり」が定番であったが、今日は「おろしそば」に心奪われた。注文をしてしばらくするとそれは運ばれてきた。知らぬ顔の仲居さんだ。
そばを覆い隠すように「刻み海苔」「花節」「小口切りの葱」そして「大根おろし」が乗っている。その下に見える「そば」だが・・・知っているかつてのそばとは成りが、顔つきが違っている。ずいぶんと平打ちになっている。「ふう~ん」と思い、まずは「そば」だけを2本つまみ口へ運ぶ。やはり美味い。
ここのそばはかつての打ち方だろうが、今日の平打ちだろうが、二八そば独特の二八そばでなければ出ない、ほど良い腰が有る。香り高く喉越しも良い。大きくすくい一気にすするとその美味さに思わず笑顔になる。水が違うのだろうか汁がやさしい。口に含み飲み込むと瞬時に体に染み込み全身に行き渡る。全ての格が違う。
種とそばの割合を一箸ごと変えて食べる醍醐味もたまらない。そばが美味ければ、もりでも、種物でも美味いことを知る。
やはり、この店は私のそばのルーツであった。
食後には満足した胃袋が ・・・平打ちではない、かつてのそばも食べたい・・・と言っていた。なんと欲深い我が食の袋か・・・
なお、山菜そばのこごみ、山かけそばのとろろが特に美味しかったことをお知らせして今日のレポートは終了とする。
店名 | 手打ち蕎麦処 小ばやし |
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電話番号 | 0261-22-1200 |
住所 | 長野県 大町市 仁科町3210 |
アクセス | 大糸線 信濃大町駅から徒歩5分 |
営業時間 | 昼:11:00~16:00位 夜:なし |
定休日 | 水曜日 |
平均的な予算(昼) | 1,500円 |
平均的な予算(夜) | なし |
予約 | 可 |
クレジットカード | |
個室 | 無 |
席数 | テーブル:4人がけ×4、6人がけ×1、12人がけ×1 小上がり:6人がけ×3 |
駐車場 | 有:約5台分 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有:地酒あり |
ホームページ | なし |