とうじ(投汁)そばというのは信州の郷土料理で、松本市に合併された野麦峠周辺の旧奈川村が本場とされているようだ。 基本は冷たいおそばを『とうじ籠』に入れて、鍋でしゃぶしゃぶして温めて頂く。 グリンデルさんは店名からも分かるようにペンションを併せ持つフレンチレストランですが、自前のそば畑も持つそばにこだわったお店。![]()
ご主人の師匠は有名な岐阜・下呂の『仲佐』さんだそうである。 そばは繋がる程度の小麦粉を入れた、奈川在来の玄蕎麦の挽きぐるみ・粗挽き蕎麦。 そして汁(鍋)は雉でダシをとり、季節の茸・山菜等が入る。 当日はダシの雉(キジ)と、油揚げ・大根・こしあぶら・うどぶき・タラの芽・なめこ・ねぎ・白菜・まいたけと、これでもかと具材が入っている。
まず出されたのは箸休めの『こごみのおひたし』と『花豆煮』。 みずみずしい香りと余りの美味しさに、メインのそばが登場する前に皿からすっかり消え失せてしまっていた。
そしてほどなく真打登場! 2~3本そのまま口に含んでみると、かなり硬めだがそばの良い香りがしてくる。 つぎに作法通り『とうじ籠』に入れてしゃぶしゃぶすると程よい硬さになっている。 具材たっぷりのお汁がまた濃厚で、しかもしつこくない。 こちらが伺ったのは5月だったためかなり汗ばんでしまったが、寒い冬には体もあったまり胃袋も満足してもってこいだろう。 そばと具材とお汁がうまくマッチングした、とても豪華なごちそうでした。
| 店名 | オーベルジュ グリンデル |
|---|---|
| 電話番号 | 0263-94-2825 |
| 住所 | 長野県松本市安曇3556-19 |
| アクセス | 中央自動車道松本ICから国道158号線を上高地方向へ進む。 新島々の駅を過ぎ、稲核地区の道の駅風穴の里を過ぎてしばらく行く。 |
| 営業時間 | 昼 11時半~14時半頃 夜 予約制 |
| 定休日 | 不定休 |
| 平均的な予算(昼) | ¥1,000~¥1,500位 |
| 平均的な予算(夜) | ¥1,000~¥1,500位 |
| 予約 | 可 |
| クレジットカード | 不可 |
| 個室 | なし |
| 席数 | 10~15席ほど 詰めれば最大30席 |
| 駐車場 | あり |
| 禁煙 | 分煙 |
| アルコール | あり |
| ホームページ | http:// www.gurindel.com |



