信州のそばは格が違うように思う。この店も美味い。感動するほど美味い。
信濃大町方面から長野へ向かっていた。街を抜けるともう山道だ。右へ左へハンドルを切る。家族4人楽しいドライブ。
昔スキー場であった中山地区が今はそば畑になっている。丁度白い花が咲き誇っていた。
今日は9月13日(金)収穫時はもうそろそろ、一ヶ月もしないうちだろう。山を一つぬけると狭い盆地が広がる。ここが新行高原だ。昔は北安曇郡美麻村新行、今は大町市美麻新行。ここにはかつてJRのコマーシャルで大糸線豊科駅の駅長により美味いそば屋として紹介された店が有るという。
また、NHKの朝の連続テレビ小説の撮影も行われた場所である。きっとそばが美味い地区として広く知れわたっているのだろう。
手打ちそば 古家荘は次の山に差し掛かる左カーブの右側にある。交通量は少ないので難なく店の駐車場に車を入れることが出来た。そば屋なのに○○荘とはいかなることや・・・
店に入るともう14:00、そして平日だと言うのにお客が結構いる。勝手に席に着こうとしていると、主人だろうか「もうそばがない。
打つまで15分待てるか?」と聞いてくる。良いどころではない。願ったりかなったりだ。打ちたてのそばが食べられるのだから。15分で打つと言うことに驚きつつ、そばの本場で"打ち立て"と考えただけでニヤリとしてしまう。快諾をして席に座る。古家風そばがき(¥600)、ざるそば二枚セット(¥1,350)、ざるそば二枚(¥700×2)、天ぷらそば(温:¥800)をオーダーする。
ほどなくそばがきが出される。今まで経験したことの無い風体のそばがきだ。そば丼に入ったたっぷりのそば湯の中に、二口サイズの小ぶりの通常より少し硬めのそば団子?がいくつも入っている。葱が予め入った汁が付いてきた。まずは何もつけずに口に運ぶ・・・美味い。(この時期のそば粉なのに・・・と直感的に思った)そば粉の香りが広がる。
この手があったのかと思わせるそばがきの食べさせ方であった。汁を適量付けて食べるとさらに美味しいことは言うまでもない。
そうこうしていると、注文した後のものが届く。ざるそばと言っても刻み海苔はかかっていない。外見は白味が強く若干細めの上品なそばである。2本のそばを箸でつまみ汁につけず食べてみる。これも美味い。細いながらもしっかりとした腰だが、2、3口噛むとホロリと解ける感覚が有る。喉を通りそばの香りが鼻腔に広がる。
そのそばは一瞬のうちに身体と一体になる。不思議だが文句なしの美味さ。汁は節の香りがよく立っている。しょっぱすぎず私好み。そば粉、水の良さが相乗効果を表しそば全体のグレードを上げているのだろう。信州のこの地だからこそ成し得た絶品そばだと思う。
そうしてもう一つ、天ぷらそばの美味かったこと。種ものがこんなに美味しいと感じたのは初めてのことであった。天ぷらの油が程良く汁と混ざりあっている。その汁をまとったそばは器の味を最大のものにして表現している。美味いしかった。 強く思った。信州のそばは格が違う・・・と。
店名 | 手打ちそば 古家荘 |
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電話番号 | 0261-23-1713 |
住所 | 長野県大町市美麻新行高原 |
アクセス | 車 |
営業時間 | 11:00~16:00位 売り切れ次第終了 |
定休日 | 水曜日(祝祭日は営業) 第3週は火曜日、水曜日の連休 |
平均的な予算(昼) | 1,000円~1,500円 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 4人テーブル×5、8人テーブル×2 |
駐車場 | 有 8~10台 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有 |
ホームページ | 無 |