美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

仙洛は、松本市奈川（旧奈川村）の野麦峠スキー場の入口に在ります。

先日、地元在住の知人ご夫婦とわたしと家内の４人でとうじ蕎麦を食べに行きました。

店の入口には「信州そば切りの店」の看板が掲示されています。

ここは信州産のそば粉で手打ちの店として厳しい審査を受け認定されております。

店内に入ると、畳敷きの大部屋があり、先客がテーブルでとうじ蕎麦を食べています。

知人があらかじめ電話をして頂いたお陰で、既にとうじ蕎麦の準備がされていました。

女子店員がテーブルに卓上コンロを置き、大きな土鍋を運んできます。

鍋には、細かく切った油揚げ・鴨肉、ネギ、ワラビ、えのき、シイタケ、シメジ等

沢山の具が煮立てられて食欲をそそります。

ゆでた蕎麦は大ぶりの竹ザルに２人前ずつ玉状に盛り付けられ、投じ篭も添えられています。

蕎麦は、地元産のそば粉を使ったやや黒目の田舎そばです。

そのまま口に入れ噛んでみると、コシがありそばの香りも感じられます。

とうじ蕎麦は玉の蕎麦を一つ篭に入れ煮立った汁に投じて、湯がいてお椀に盛ります。

汁と具をお玉ですくいお椀に盛ってから、熱々の蕎麦をいただきます。

汁は、少し甘口の醤油味ですが、沢山の具の旨みが浸み込んでコクがあり、蕎麦との相性も抜群でとても美味しい。

薬味は刻みネギと唐辛子。ネギを入れ、唐辛子を振りかけると一段とそばの風味が増します。

昔ながらのとうじ蕎麦、投じ篭を使った食べ方、所作がユニークで楽しめます。

仲間と談笑しながら食べると最高です。身も心も温かくなり至福の一時でした。