美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　この店は、安曇野の池田町に在ります。以前から何回か訪ねています。この度、久し振りに新そばを食べに訪れました。
お店の入り口には、「信州そば切りの店」の看板。地元産のそば粉で打ったそばを出す店と認定されております。１３時頃でしたが店内はほぼ満席。

　店主がすすめるせいろセット"つばくろせいろ"（１３５０円）を注文する。小鉢にはニンジンとヤ―コンのきんぴら。ゴボウの替わりにヤ―コンが珍しい。サクサクして美味しい。

　隣席では、年配の女性グループが店主からエビ天の食べ方を神妙に聞いている。当方にも天ぷらが運ばれてくる。エビの他に自家栽培の季節野菜が揚げられています。エビ天は、「おいしいエビの食べ方」で食べてみました。食べ終わると店主から卒業ですねと褒めて頂きました。

　大根の葉、ヤ―コン、リンゴの薄切りの天ぷらが珍しい。美味しく頂きました。

　ここのそばは、女将の出身地奈川産そば粉を使用。そば打ちは、３年ばかり前から息子さんが女将の指導で始めたとの由。最近ではそば打ち、釜前から盛り付けまで任されています。せいろに盛り付けられたそばはやや細め。コシもあり、新そばの香りがして美味しい。水切りもしっかりされています。

　そばつゆはやや甘口。出汁は、鰹節と煮干しを使っていますと息子さんが笑顔で話してくれる。

　店内には、上がり座敷があり、地元の写真家の風景写真が掲示されています。注文すれば、店主が囲炉裏でイワナを焼いてくれます。

店主夫婦と息子さんで切り盛りするアットホームでユニークなお店です。