美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　この店は、安曇野市三郷明盛の貞享義民記念館のすぐ隣に在ります。店内は黒のシックなテーブル席で落ち着いた雰囲気であります。
　メニューはいたってシンプルで、ざるそば、天ざる、かけそば、海老天そばの４種類。訪れたのが昼時を過ぎていましたので、大盛り天ざる（１７５０円）を注文する。

　しばらくして、女将さんが揚げた天ぷらを運んできました。天ぷらは丸いお盆に上品に盛り付けられています。えのきやエリンゲのきのこ、かぼちゃがサクサクして美味しい。海老は衣が厚く揚げられています。塩を付けて頂きましたが、海老天そばの甘汁で食べるのも美味しいかとも思いました。
　
　店主がそばを運んできましたが、盛り付けがぼっち盛りで珍しい。店主に伺うと、息子さんが戸隠中社の宿坊極意で２年間修業されたとのことで納得。そば粉は地元産の新そばを使用、つなぎ粉との比率は７対３だそうです。麺はソーメンのように細く、色も白い。
　そばつゆは、やや辛めで、わずかに鰹節の香りがします。そばをつゆに絡めて頂く。麺が細いので喉越しがとても良い。薬味はネギと大根おろしが添えられています。大根おろしをそばのせて、つゆに絡めて頂くと実に美味しい。
　最後に、そば湯にネギを入れて頂きました。天ぷら、７ぼっち大盛りそば、完食しご馳走様でした。 

　店舗内には、店主（菓子職人）が造る自家製菓子の売店があります。喫茶コーナーでコーヒーも飲めます。店の奥には和室の大広間があり、床の間に立派な鷹の彫刻（店名の由来）が置かれています。

ここは、安曇野では珍しい戸隠流ぼっち盛りそばが頂ける貴重なお店です。時々、訪れたいと思っています。