今回は、長野県戸隠中社の大鳥居前にあり、行列覚悟の店として有名な店を紹介したい。天岩戸にこもった天照大神を神楽で再び外にお誘いした智恵の神様:天八意思兼命を祀る戸隠中社。その厳かな雰囲気や店主の腰の低さが蕎麦をより一層美味しくしてくれる。
平成26年6月5日、木曜日の11時50分頃に3名で入店。有名店であるため店内は混んではいるものの、6月の平日であることが幸いして、2階のテーブル席にすんなりと座ることができた。入口左側には打ち場があり、その奥の厨房の様子も伺える。店内は和風そのもの。
シンプルな『ざるそば』(880円)にも惹かれたが、車海老と季節の野菜を胡麻油で揚げた天ぷらがつく、『天ざるそば』(1,800円)をお願いした。蕎麦茶と白菜の漬物を頂きながら、待つこと10分弱で運ばれてくる。
麺は戸隠独特の『ぼっち盛り』であり、やや細めで瑞々しい。蕎麦の香りは強くないものの、喉越しは良く、適度なコシもある。薬味は、わさび、ねぎ。わさびは自分でおろす。
蕎麦つゆは辛味の中に甘味も感じられ、鰹がベースで鯖も入っているようだ。好みの問題ではあろうが、ぼっち盛りされた蕎麦に水分が多いことから、もう少し濃くても良い気がする。
天ぷらは、車海老、大葉、さつまいも、ナス、舞茸がボリューム満点の状態で皿に盛られている。サクサクした食感で非常に美味しく、天ぷらだけで十分素敵なご馳走である。
蕎麦が食べ終わる少し前のちょうど良い頃合で、蕎麦湯が運ばれてくる。やや白濁した、程良いとろみがあり非常に美味しかった。
戸隠は蕎麦処として有名であるが、『うずら家』はその中でも特に有名な店の一つに数えられる。戸隠中社の神秘的な雰囲気とともに味わう美味しい蕎麦。物腰の柔らかな店主との会話も実に楽しい。人気店ゆえ行列は覚悟して頂くことになるが、是非ともお薦めしたい一店である。
店名 | うずらや(戸隠) |
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電話番号 | 026‐254‐2219 |
住所 | 長野県長野市戸隠3229 |
アクセス | JR長野駅からアルピコ川中島バス(戸隠高原行)で約1時間 |
営業時間 | 10:30~16:00(売切れ仕舞い) |
定休日 | 水曜日(祝日の場合は火曜日休み 11月下旬から12月上旬は休業) |
平均的な予算(昼) | 1,000円~2,000円程度 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 不可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 70席(小上がり席あり) |
駐車場 | 25台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 (日本酒、ビール 日本酒にこだわりあり) |
ホームページ | http://www.ne.jp/asahi/togakushi/sense-of-forest/uzuraya/uzuraya.html |