沖縄本島北西部の本部(もとぶ)半島の備瀬崎近くの美ら海水族館から車で数分の所にフクギ並木入口に無料の駐車場があります。 ここからお店まで歩いて行けるほどの距離なので、フクギ並木を貸し自転車で観光しながら沖縄で日本そばを味わえるということで早速お店に向かいました。
フクギ並木入口の駐車場から少し高台を上がった所にお店がありました。 丸太を半割した小さな看板に「手打ち日本そば 新富」と彫られてあって、わざわざ日本そばとの標記に好感を抱きました。
ご婦人の笑顔に迎えられたので、お一人で営業されているのかなと思いましたがこの日はご主人が留守で、 8年ほど前にご主人の定年退職を機に、奥様が大好きなダイビングを年中楽しめる沖縄に住みたいとなり、 お二人とも好きなそばを沖縄でも味わえる店を開きたい一心で、独学でそば打ちの修行をされたそうです。
店内の隅には作業台があり、そば道具も揃えられており、 そのなかでも信楽焼きの重厚な捏ね鉢が異彩を放っておりました。 (陶器製は珍しいですね)重たく安定しているのでそばを捏ねるのにとても使いやすいです(笑)と。
運ばれてきたもりそばは白っぽいつややかな麺できちんと角が立っていて、手繰る毎にほのかなそばの香りが口の中から鼻へと広がります。 素直に喉越しがとても好い。 そば粉は東京の蕎麦組合からお任せで取り寄せているそうで、国内産のそば粉をブレンドしているとのこと。
二八そばに拘るのはやはり打ちやすいことにあり、いまでも手打ちの難しさを克服しながらそば本来の味を追及する毎日だと言うことで、 常に努力されているお二人の姿が眼に浮かびます。 麺から伝わる腰の強さは沖縄そばの食感と若干似ていて、 以前はうどんもメニューにあったのですが、お客さんの要望が強かった沖縄そばに変更したのだそうだ。 そんなこともあり日本そばも腰のあるそばに打とうと心がけているという。(もりそば/450円)
つけ汁は出しの香りがそばの味や香りを引き立てていてとてもシンプルで美味しくいただきました。
お店の名前が気になったのでお聞きすると、ご主人の出身が東京都中央区新富町であったので、 その地名を店名にされたということです。 店内には新富1丁目の住所表示板が置かれてありました。 お二人がいつまでも健康で元気のあるそばを提供されることをお祈りしながら、私の大好きな沖縄を後にしました。
店名 | 手打ち日本そば 新富 |
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電話番号 | 0980-48-4955 |
住所 | 沖縄県国頭郡本部町備瀬222-3 |
アクセス | 沖縄美ら海水族館から北へ1km、車で3分 |
営業時間 | 昼/11時30分から 夜/19時00分まで・売切れ次第終了 |
定休日 | 火・水曜日定休 |
平均的な予算(昼) | 600円 |
平均的な予算(夜) | 600円 |
予約 | 不可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | カウンター3席、テーブル12席 |
駐車場 | 有/3台 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 無 |
ホームページ | 無 |