美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　駅への道、商店が並ぶ、車通りにこのお店はあります。小料理屋さんのような店構えです。お店に入ると右手に座敷、左手に２人掛けの小さなカウンター、奥に調理場と、囲むようにカウンターがあります。

　土曜日の13時頃入店しましたが、席の2/3程埋まっており、なかなかの入りです。奥のカウンターに通されました。 カウンターの中に板さんとおかみさんらしき女性、店内には２〜３人ほどの花番さんがおられて、規模の割には店員さんが多い印象です。

　日替わりの香寿庵ランチを注文しました。飲み物のメニューを見ると獺祭が格安！こちらももちろん。冷酒用の猪口がたくさん乗せられたお盆がきて、好きな猪口を選んで飲むという粋なサービスです。

　獺祭をもずく酢でいただいていると、香寿庵ランチがきました。松花堂弁当のような、６つ仕切りのある木の盆に、それぞれお料理がもられています。
　冬瓜の蟹あんかけ、棒棒鶏、筑前煮、鮪と鯛のお刺身、蕎麦飯おにぎり、天婦羅です。それぞれ丁寧に作られており、少しずつ色々なものが食べられて、冷酒にもってこいです。

　「お酒を飲まれているので、お蕎麦はもう少し後にしましょうか？」と女将さんがおっしゃいました。嬉しい心遣いです。食べ終わったタイミングでお蕎麦を注文しました。

　
　真っ白で、細く長いお蕎麦です。十割なのにつるつるで喉越しが良いです。会津のお蕎麦だそうで、女将さんが打っておられるそうです。蕎麦打ちをする際には、蕎麦の実の中心部分の粉で、そばがきのようなものを作って、それで蕎麦粉をまとめるそうです。更科の打ち方だそうです。

　蕎麦教室もやっておられるそうで、帰りがけにお誘いを受けました。機会があれば参加してみたいです。女将さんの蕎麦のような、細くきれいで長い蕎麦が打てるかも...！？

　お料理や丼ものも充実していて、大阪で会津のお蕎麦が食べられる、貴重なお店です。