美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

外観から、美味しそうな蕎麦が出てくるだろうと予想し、どんな職人さんが蕎麦を打っているかと気になりました。

「　写真を撮らせて頂いても宜しいですか？　」と女性の店員さんに尋ねた所、店主の方が出てこられてビックリ、なんとご年配の女性でした。

手打ち蕎麦の食べ歩きは、何度も足を運んでいるのですが、女性の打つ蕎麦に出会ったのは初めての体験でした。

「　恥ずかしいけどいいですよ　」と言って頂き、おしながきを撮影し、蕎麦の注文を十割と二八の二種類を温かい蕎麦、冷たい蕎麦で頂くなんとも難しい選択でした。

迷った末に選んだのは、十割そばの鴨セイロ大盛でした。

十割そばは土曜、日曜日限定なので、早速注文させてもらいました。

（その十割そばが最後だったので、後輩は二八そばを自動的に注文）

ラッキ－な気持ちで待つこと5～6分、大きなお皿に光沢のある十割そばがやって来ました。　まずは何もつけずに1口、蕎麦の味があまりしないと思いきや、噛めば噛むほど蕎麦の味が感じられました。

（北海道産の原料を石臼で挽いておられます。）

お蕎麦はやや細めで均一に切られており、冷水でしめられた少し硬めで1.3～5ｍｍぐらいの角の立ったお蕎麦は、私好みでめちゃくちゃ美味い。　　　　　　　　　　

その蕎麦を温かい鴨汁をつけて食べると、相性抜群で冷えた蕎麦に汁がからんで、硬めの蕎麦が丁度良い硬さになり、とても美味しかった。

蕎麦は皿の上に直接盛られていたが、丁寧な仕事をしておられるのがわかるぐらい、水切りが上手く出来ており、最後まで水っぽくなく、切れた蕎麦も全く出てこなかった。

手打ち蕎麦は男性でも重労働なのに、ましてご年配の女性が蕎麦を打つのはかなり大変かと思うが、女将さんが打ったのを考えながら食べるととても味わい深く、美味しい蕎麦を食べさせてもらいました。

又、機会があれば足を運びたいです。