その店は川越に向かう昔ながらの道沿いにある。最寄りの駅は東武東上線の若葉駅だが徒歩ではたどり着けない。店舗の前には5台分の広めの駐車場がある。
のれんをくぐり、若い仲居さんの気持ちの良い挨拶をうけ、促されるままに四人がけのテーブル席に座る。
デザートの豊富さに驚きつつも、店主の考えを推測してしまう。(そばでは商売できず、子供を呼び込む作戦か・・・)そしてメニューにはこの店は山形に由来があることが書かれている。実兄が石臼で挽いているそうだ。そばは北海道浦臼地方産で品種は「ぼたん」とのこと。そばに期待が膨らむ。
もりそばが好きだが、辛味そばも好きだ。甘いものも好きだが今日は我慢しておく。ほどなく出された盆には、そば汁とっくり、そばちょこ、薬味、辛味大根おろし、きゅうりの漬物、ゴマ豆腐。ここにそばは無い。そばを待つ間に汁の味を聞く。
とっくりから猪口に汁を注ぎ口に運ぶ。良い香り、口にふくむと辛口ではなく甘口の部類なのだが切れがある。思わず口から「ほぅ‐」と言葉が出た。ここの汁の味は「ほぅ‐」なのだ。次に辛味大根おろしをつまむ。辛味大根には水気を失ったものが多いのだが、これは違う。みずみずしくきりっとした辛味がある。「いい!」ここの辛味大根おろしの味は「いい!」なのだ。汁と交互に口に運ぶと箸が止まらなくなる。
そうこうしているうちにそばが運ばれる。色は薄く細打ち。2本を箸に取り口に運ぶ。細いが腰が有る。のどごしが心地良い。そば粉の香りが鼻腔に広がる。良いそばだ。
そばの上に辛味大根おろしを適量載せ、箸で持ったそばの下側半分を汁につけて一気にすする。大根おろしの水気と相まって丁度の塩梅だ、「うまい」。ここのそばは絶品、「うまい」。うまいそばは箸が止まらぬ。あっという間に完食。そば湯を飲んでいると、なんとデザートが出てきた。「そばの実団子小豆餡かけ」だそうだ。こちらも美味しい。
蕎彩庵の食味レポートはこれまでだが、この店で出されるデザートの秘密は皆さんご自分で確認されたし。
店名 | 蕎彩庵 |
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電話番号 | 049-289-7867 |
住所 | 埼玉県坂戸市戸宮226-3 |
アクセス | 車 |
営業時間 | 平日11:00~14:30 土、日、祝日 11:00~14:30 17:30~20:00 ※麺が無くなり次第閉店 |
定休日 | 基本は火曜日 その他月毎に都度設定 |
平均的な予算(昼) | ¥1,000~¥2,000 |
平均的な予算(夜) | メニューが同じなので基本的に同じでなので、お酒を頂いた分アップ |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | テーブル 6席×1 4席×2 座敷 4席×4 |
駐車場 | 5台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
ホームページ | 無 |