この蕎麦屋に来たのは初めてではない。ずいぶん前にも来たことがあり、その時も旨かったが今回はより私好みになっていた。
元々こだわりがあり、十割蕎麦を提供している。以前は、更科ではないが「湯ごね」でつなげ、細打ちをしていて、上品な蕎麦で旨かった。
今回頼んだのは「そばがき」と「せいろ」まず「そばがき」が運ばれて来た。ふんわりと柔らかく蕎麦粉の香りを十分に堪能出来るもので、一口大にしたものに添えられている良質な山葵を適量のせ、甘めの濃口醤油に付け食べ始めると旨さに瞬時に完食、空腹感を助長させ次に来る「せいろ」を最良の状態で受け入れる腹の準備をもしてくれた。
次に運ばれて来た「せいろ」は明らかに昔のものとは違う。麺が太くなっている、そのせいか色が濃くなった。短めのものも目立つ、そのために上品さに欠けた感じを受けた。期待と違うと不安になる。どうしたんだ店主は!!
・・・まぁとにかく食そう。
蕎麦を食するときは作法がある。
まず麺を2本取り、汁を付けずそのものの味を見る。蕎麦の香り、味が濃厚だ。甘みがたまらない。「水ごね」に変えたのか?そうすれば麺が太く、色が濃くなり、短いものが目立つ理由の説明もつく。この蕎麦は旨い。
次に汁の味を見る。
鰹の香りが立ち、しょっぱくはないが醤油が程よく効いている。関東の汁の中では甘めの薄めの部類である。麺をどの位汁に付けるか腹つもりは決まった。 蕎麦を一筋箸に取り、2/5程を汁に付け口へ運ぶ。噛む回数は3~4回で喉へ送る。甘さがあり飲み込むと鼻孔に広がるそばの香りが素晴らしくうっとりとする。 歯当たりも良かったが、水回しの際の加水量をもう少し減らすと更に良くなるのではないかと感じた。しかし「水ごね」の十割蕎麦には難しい注文だろう。
あっという間に完食。
蕎麦湯はそば粉を後から加え、ドロッとさせたものだった。作意を感じさせないサラッとしたものも良いがこれも良い。
自家製の糠付けを頂きながらそば湯を飲むと落ち着く。なんとも幸せな時を過ごした。 その後にも出された自家製のスイカもありがたかった。
店名 | 自家製粉 十割手打生そば 松むら |
---|---|
電話番号 | 048-786-2371 |
住所 | 埼玉県 桶川市 川田谷 1108 |
アクセス | 車 |
営業時間 | 昼:平日11:30~14:00 日、祝日11:30~15:00 夜:店舗に確認のこと(メニューに変化あり) |
定休日 | 月・火・水・木 |
平均的な予算(昼) | 1,000円~2,000円 |
平均的な予算(夜) | 1,000円~3,000円 |
予約 | 可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 小上がり:テーブル4×4人=16 テーブル:8人 奥座敷:約テーブル2×6人=12人 |
駐車場 | 有:約4台 |
禁煙 | 喫煙可 |
アルコール | 有 |
ホームページ |