「今日は"琴正庵"へ行こう」と心に決め、お昼前の入店を目指し早めの行動を取った。この店の場所は分かりにくい。JR高崎線 桶川駅から川越方面に走り荒川に架かる太郎衛門橋を渡る。丁字路 山が谷戸を右折して坂戸方面へ3~5分ほど走る。注意深く道沿いを見ていると「そば」のぼりが見えて来る。店は右側だ。
駐車場が既に9割方埋まっていたが、なんとか待たずに入れられた。
店内に入ると席は埋まっている。縁側にある待合のイスに腰掛け品書きを見る。鴨の文字が目に入って来た。「今日は鴨汁そば大盛にしよう。天ぷらも頼もう。」妙に腹が空いている。いやいやいつもと同じはずだが、待たされている状況が食い意地を悪くしている。
他の方のそばをすする音が我が腹を空腹にさせる。この意地汚さは自分のせいではない・・・そんなことを考えるが、もはやどうでも良い。早く食べたい。お客の回転は思いのほか早くほどなくして座れた。お茶を持ってきてくれた仲居さんに間髪いれず注文をする。そばが来るまでの時間も待ち遠しい。
そばが来た。ここのそばの味は頭の中にある。二八で打っていて、過水量は少な目のため腰が強く、そばの香りが立っている。このイメージで三本のそばをつまみ口へ運ぶ・・・「うん、美味い。期待通りだ」次に鴨汁の味を見る。鴨の油が良く回っている。甘さが程よい。葱の量も多く私好みだ。
そばを汁に少しつけて食べる。そばの冷たさを鴨汁の温かさが追いかける。次にたっぷりつけてそばと葱とで食べる。「美味い」。鴨を食べる。しっかりとした歯ごたえと噛めば噛むほどに口の中に美味さが広がる。これも良い。幸せだ。
天ぷらは、さつまいも、ニンジン、ピーマン。この3点が100円で提供される。おふくろの味がする最高の天ぷらだ。(私だけだろうか、そばの天ぷらに海老はいらないと思うのは・・・)
これだけ食べて900円也。これも人気の秘密だろう。
全て食べ切り、ホッとして目を縁側に向けると、まだ待っている人が大勢いる。お客は地元の方が多いようだ。地元の方に支持されるということは最高の勲章を得たと同じではないかと思う。私もこれから先ずっと「琴正庵」のファンであり続けるであろう。
店名 | そば処 琴正庵 |
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電話番号 | 0492?97?3430 |
住所 | 埼玉県 比企郡 川島町 畑中17 |
アクセス | JR高崎線 桶川駅より車で25分 東武東上線 川越駅より40分 |
営業時間 | 昼 11:30~14:30(売切り終了) 夜 営業なし |
定休日 | 毎週日曜日・水曜日(お盆、正月等は都度休業日設定) |
平均的な予算(昼) | 700円~1,500円程度 |
平均的な予算(夜) | |
予約 | 不可 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 4人掛け座卓×5、2人掛け座卓×1 |
駐車場 | 有 15~20台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有 |
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