美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　鴻巣市内鴻巣高校近くの小さなお蕎麦屋さんです。レポートが足らなくて、休日の昼食に蕎麦屋に行きたいと所望したら、女房殿がどこかから調べて来たお店です。蕎麦の食べ歩きに付き合わせる内に女房殿も段々と蕎麦通になってきました。
　今回は息子も参加し３人で行きました。

メニューは、基本は石臼挽きの二八そばと、粗挽きの十割田舎そば、それに極粗挽きの十割そばがあります。二八のもりそば２＋粗挽き十割田舎そば１を注文し、付け合わせに野菜天ぷらと舞茸天ぷらも頼みました。

　二八そばは丸抜きを石臼で細かく挽いたそば粉を使った正統派のそば、粗挽き十割田舎は殻付きの玄そばを石臼で粗挽きにしたそば粉と二八用そば粉をブレンドし十割で打ったそばです。そばは栃木県益子町産の｢常陸秋そば｣だそうです。

今回が今年初めて食べる新そばです。二八そばは青みのある上品なそばで、香りも喉越しも弾力に富んだ食感も味わえるそばです。

　粗挽きの十割田舎は、やや硬めで、そば独特の甘みと、ナッツの様な独特のそばの香りと、気持ち渋みに近いそば殻の味とが複雑にじわじわと出てきます。

　つゆは甘さ控えめのいわゆる辛つゆで、だし感も控えめなものでした。甘い汁になれた舌には、少し物足らない印象でしたが、冷静に食べていると、そばの味を邪魔しない、薬味の味が引き立つという意味では、いいつゆなのかもしれません。