蕎麦愛好家の友人のひとりから、遺跡蕎麦があるから是非試してみてはとの情報を入手。遺跡?蕎麦???とまずは暖簾をくぐる。
いらっしゃいませーの元気な声と共に、テーブル席に通される。14時を回っているのにほぼ満席の店内は、古民家を感じさせる創り。真ん中には囲炉裏型のセンターテーブルが、さらにその雰囲気を盛り立てていた。
店の入口には、そば打ち場があり、主人のこだわりはすべて十割蕎麦で、北海道の契約農家の協力のもと無農薬、有機栽培でそば作りを行っており、地球にやさしい蕎麦がこだわり自慢。
そしてもう一つの自慢は、鴨。調理をすると、どうしても固くなりがちの鴨をなんとか柔らかく食味の良い名物としたく、試行錯誤の末できたのが、鴨テツ(鴨ロースの皮をカリカリに焼き、自家製オニオンバルサミコソース仕上げ)と鴨ポン(同じくニンニクオリーブオイルでゆず風味)だそうだ。それではと、迷いもなく十割の蕎麦と鴨のセットの鴨テツそばを注文。
しばらくすると、ジューワーと言う音と共に鴨テツが運ばれてきた。鉄板に鴨と一緒に添えられてきた、ネギの香りが鴨の油の匂いと共に食欲をます。それから手をつけようと箸を割ると、お蕎麦お待ちどーさまと良いタイミングで十割蕎麦も到着。よろしければ後でアンケートどうぞと用紙とペンも一緒に。
早速、十割蕎麦からたぐると、唇と喉を通る時にあまり蕎麦を感じさせない風味であるが、歯で噛み込むと甘味が香る。新蕎麦の時期は11月を過ぎている割には、まだ深い感じはこれからのようだ。あまり焼けすぎないうちにと、鴨をひと切れ口にほうばると、鉄板の上でネギの甘味汁が鴨に流れ移り、さすが相性は良く、鴨の旨みをひきたてる。しかも外カリの割に、ミディアムな肉は、特有の臭みも、硬さもなく、ソースのすっぱあまいが効いた納得の一品であった。
遺跡蕎麦の由来は、ここ登呂遺跡の地から組み上げた水を使い蕎麦を打っていることから、遺跡蕎麦と命名している。
市内に3店舗を構える「そば半」は、ファミリーから昼時のサラリーマンのリピーターが多く訪れている。メニュー豊富で、お腹いっぱいになれる十割蕎麦を是非楽しんでほしい。とろりとした蕎麦湯も仕上げに欠かせない。 次は、鴨ポンと暖かいとろろ蕎麦を食べてみよう。
店名 | そば半 登呂本店(静岡市) |
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電話番号 | 054?286?6333 |
住所 | 静岡県静岡市駿河区登呂6丁目2-1 |
アクセス | 静岡駅より車で石田街道を南に10分 |
営業時間 | 11:00-14:30、17:00-21:30 |
定休日 | 火曜日 (昼は営業) |
平均的な予算(昼) | 1000円 |
平均的な予算(夜) | 昼と同じ |
予約 | 不要 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | なし |
席数 | 50席 |
駐車場 | 15台 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有り |
ホームページ | http://sobahan.jp/index.html |