美味しい蕎麦をもっと愉しむための蕎麦情報ウェブマガジン

　土曜日の昼11：40に入店、オープンしてすぐの時間だったので、待たずに座れましたが、私たちのあとからお客が並び始めました。席は空いているのに、お客を案内しない配慮に流石だと思いました。
　お客は席に座ると料理がすぐにでてくると思ってしまいがちですが、オープンと同時にオーダーを入れているので、対応しきれないのです。

　三色天もりを注文、芥子（けし）と茶そばと田舎そばの三種類のそばです。追加で更級そばも注文しました。
　更級は、白いのは当たり前ですが、モチモチ感のある食感で、香りはないが甘みがあり、辛汁を少しつけて食べると丁度良い感じでした。天ぷらが先に運ばれてきて、天つゆが別にあるのも流石でした。胡麻油を足したくらいの油で、しつこくなくサクッと揚がっていました。

　芥子の蕎麦は香りが良く、ベースは更級蕎麦を使っているようで、ローストした香りと食感に満足、茶蕎麦は色が美しくこれまた食感が滑らかでした。
　田舎蕎麦はそれほど星は多くはありませんが、丸抜きの挽きぐるみで甘皮が多く入っていました。香りは中程度の感じでした。蕎麦粉は北海道産とのことでした。
　辛汁は出汁がきいていましたが、やや塩分が強く感じました。店のたたずまいといい、伝統を感じさせる正統派の蕎麦を楽しむことができました。
　蕎麦湯は、まだ時間が早いせいか、やや薄い感じでした