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甜喬屋 源平(栃木県

店主の熱意が伝わる、究極そば
レポート提出者:もこさん

(2)月NX$=$P.JPG限定メニューのある知る人ぞ知る人気店と伺い、訪れた。趣のある外観に驚きつつゆっくりと石の階段を上り、恐る恐る戸を開けた。週末であったため店内は家族連れと年配夫婦で賑わっていた。テーブル席がいっぱいであったため、奥の座敷に座らせていただく。夫婦二人で切り盛りしており女将さんが忙しく動き回っていた。お茶をいただき、お品書きを開くと店の麺(そば)の紹介と豊富なメニューが載っており、何を注文しようかしばし迷ってしまった。ここでは5種類のそばを提供している。1.月輪(がちりん)そば、2.十割(丸抜き)そば、3.粗挽きそば、4.礎(いしずえ)そば、5.金剛そばである。(それぞれの詳細は後に記します)悩んだ末、月輪そばと十割そばの並盛り(各945円、大盛りは+300円)を注文した。しばらく待つとお皿に盛られたみずみずしい盛そばが運ばれてきた。そばの量は200gと多めである。せいろではなく、皿に盛られており新鮮だった。

「月輪そば」は丸抜きの実を自家製粉(石臼手挽き)して3種の粉(挽きぐるみ、一番粉、挽き割り)に挽き分け、仕入れの御膳粉を加えた、かなり粗めの星が目立つそば。透明感があり見た目のインパクト大で、アップにしなくても肉眼で白と黄土色(甘皮)の星(粒子)が確認でき、麺線にも凸凹が出ているほどである。さぞ歯に付くほどざらついているのだろうと思いきや、不快なざらつきやぼそぼそ感は一切なく、噛めば噛むほど味(甘み)が強くなってゆく。力強いそばであった。

「十割そば」は丸抜きの実を石臼で挽いた挽きぐるみの粉を使ったここの基本のそばだそうだ。見た目は月輪そばとは異なり、星のないなめらかな麺線。緑がかった色も綺麗だった。口に入れた瞬間、丸抜きの実を口いっぱいに頬張ったような強い香りが口の中に広がった。細かいそば粉を使用しているため、つるみやのど越しに優れる。噛むと跳ね返ってくる弾力とその後の歯切れ良い食感が素晴らしい。体の中に入ってくる時の快感が何とも言えない体験だった。

どちらも個人的には少し細めかくらいに切られていたが、麺の味・食感が力強いためこの細さがちょうど良かった。つゆは北海道産の昆布をベースに2種類の鰹節でとった辛口と甘口があるとのこと。長い時間をかけてつくる、これまた店主こだわりの汁だそう。鰹節のダシ感が強く濃い目の汁であった。そばの香りをより楽しむためにちょこっと付けていただいた。食後、そば湯を足すと柔らかい味わいになり、美味しく全て飲み干した。

1.月輪...月輪とは仏教語で「純粋」の意味。粗い粉で打った十割の味香りともに強いそば。越前産を使用。

2.十割...細かい粉で打ったのど越しの良いそば。地元日光産を使用。

3.粗挽き...黒い田舎そばでとても香りが良い。玄挽きでつなぎ16%。

4.礎...一番大人しい飽きの来ないそば。道内産電動石臼挽き粉使用で外2(つなぎ入り)

5.金剛...常連の客からの要望で実現した月輪と粗挽きのそばが半分ず つ混ざったそば。(3)十3d$=$P.JPG

(それぞれの説明はお店のホームページ、お品書きを参考に書きました。)

このそば屋に伺ったことは私の知らない奥深いそばの世界に飛び込んだような良い経験になった。ぜひ、また今度他の種類のそばも食べに行きたい。

最後に少しだけ残念だったことは、趣ある外観とこだわりあるそばに比べて内装のこだわりがあまり感じられなかったところだ。そこが家族連れでも入れる大衆的な雰囲気を作っているのかもしれないが、もう少し内装にも力を入れていただければさらに行きたくなる、空間を楽しむ場所にもなると確信した。

店名甜喬屋 源平
電話番号0288-26-4675
住所栃木県日光市木和田島2505-4
アクセスJR下野大沢駅から車で10分(約3km)
営業時間11:00~15:00
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)
平均的な予算(昼)昼 1000~2000円
平均的な予算(夜)
予約
クレジットカード
個室
席数30席
駐車場有(7台)
禁煙喫煙可
アルコール有(ビール、そば焼酎、日本酒)
ホームページhttp://park2.wakwak.com/~genpei/
36.6789753,139.75937239999996

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