自宅から歩いて20分。浅草雷門のほど近くに、100年続く老舗有名店「並木藪蕎麦」はあります。かねてから評判は聞いていたものの、いつも長い行列が出来ているため、訪れるのは今回が初めてです。
開店時間の11時まであと15分といった頃、既にお店の前には10人ほどの行列が出来ていました。暖簾が掲げられるのと同時に入店し、天ざるそば(1,800円)を注文。店内では主に女性の店員がきびきびと気持ちよく、席では昼からお酒と焼き味噌をゆったり楽しむご夫婦など、ただ見ているだけでもとても良い雰囲気です。
待つこと10分ほどで、天ざるそばが運ばれてきました。
ざるに盛られた蕎麦に、薬味として山葵と葱。天ぷらは形の揃った海老が4尾に、しし唐が1つ。蕎麦は細くてやや白く、あまり粒っぽさは感じられない上品な見た目です。まず蕎麦だけを口に入れてみると、見た目の上品さからは想像出来ないくらいに香り高くて驚きました。
次につゆだけを一舐めしてまたビックリ!つゆが温かいのです。天ぷらを付けることを想定している為かもしれませんが、私にとっては冷たい蕎麦に温かいつゆというのは初めてのことだったので少々驚きました。
味は、評判で聞いていた通り甘さ控え目で、かえし醤油が強めの辛口。かえしの強さに隠れることなく、だしがふわっと香ります。そんなつゆに少しだけ蕎麦を付けて食べてみると、内心「蕎麦の香りが消えてしまうのではないか」と心配するほど強いインパクトのつゆにも負けず、蕎麦の香りがバランス良く重なり、キリッとした後味でとても美味しいです。
また、細いわりに歯ごたえのある蕎麦が、温かいつゆに浸した部分だけが柔らかくなり、ひと口でふたつの異なる食感が味わえるのも面白いです。
天ぷらは見た目通り衣がサクサク。温かいつゆに付けてもサクサクです。個人的には海老4尾よりもう少し野菜天ぷらが付いていると嬉しいかな。
蕎麦湯は品良く急須に入れられており、さらっとしていてとろみは殆どありません。蕎麦湯からはあまり蕎麦の香りが強く感じられないと言うことは、茹で時間は短めなのかな?打ち粉が少なめなのかな?とか色々考えながら味わいました。
良い意味で裏切られた老舗有名店の蕎麦。特に個性的なつゆが癖になるのかもしれません。
次は温かい蕎麦を食べに行列に並んでみたいと思います。
店名 | 並木藪蕎麦(雷門) |
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電話番号 | 03-3841-1340 |
住所 | 東京都台東区雷門2-11-9 |
アクセス | 東京メトロ銀座線・都営浅草線 浅草駅 徒歩5分 |
営業時間 | 11:00~19:30 |
定休日 | 木 |
平均的な予算(昼) | 1,000円 |
平均的な予算(夜) | 2,000円 |
予約 | 不明 |
クレジットカード | 不可 |
個室 | 無 |
席数 | 40席(テーブル:3テーブル18席、座敷:5テーブル22席) |
駐車場 | 無 |
禁煙 | 禁煙 |
アルコール | 有(ビール、樽酒) |
ホームページ | 無 |